引退したのかと思っていた長塚京三が内科・心療内科医師、大嶋二郎として活躍する。彼が犯罪者や犯罪被害者心理の鑑定を手伝うシリーズの第3弾である。ひびき野市の市長である松川玲子(松下由樹)は、前市長の南雲らが推進するレジャー施設より、子供センターの建設に意欲を持っていたが、反対派も多くて難航している。
市役所建設課長が自殺して市長の玲子はショックで倒れて大嶋医師の所に運ばれてくる。そこからいろいろと複雑な事件が起きるのかと思ったら、ちょっと違った。松川玲子市長の物語が続く。彼女は子供時代に実母から養父母に引き取られて育てられる。実父がDV男で、8歳の時にがけから転落して死亡したのは、玲子が突き落としたのではないかと疑った実母が、自分がやったと自首して服役したのだが、実母(吉行和子)と養母とは女工仲間の親友だった。
あれれ、働いていたのは富岡製糸場で、あの世界遺産登録で話題になり、観光スポットになった富岡製糸場の中での撮影がされている。登録ブームも去り、テレビドラマに場所貸しをして稼いでいるのか(?)。仲居らしき実母と、「私が突き落としたのではない」と玲子が言うと、母親は「よかったよかった」とよよと泣く。
そんなに昔でもない時代の話であるのに、当時の警察が真相をもっと厳密に調べなかったのは腑に落ちないし、後に市長にまでなる利発な女の子が、母が犯人ではないと言わなかったのもヘン。凡作。(放送2019年9月8日21時〜)

(黄蘭)