2018年にニューカッスル・ユナイテッドからフラムに移籍したアレクサンダル・ミトロビッチ(2019年4月20日撮影、資料写真)。(c)Adrian DENNIS / AFP

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【AFP=時事】サッカーセルビア代表FWアレクサンダル・ミトロビッチ(Aleksandar Mitrovic)の移籍に関連する不正容疑を追っている警察当局は11日、ベルギーやモナコ、英ロンドンで7か所の強制捜査に入り、代理人を含む2人を逮捕したと発表した。

 ベルギーの腐敗防止裁判官による指導の下、警察と税務署は10日と11日に強制捜査を行い、代理人1人をモナコで、さらにそのアシスタントをベルギー・リエージュ(Liege)で拘束した。

 ベルギー連邦検察局(Belgian Federal Prosecutor's Office)はAFPの取材に応じ、この2人は「マネーロンダリング(資金洗浄)や文書偽造およびその使用、個人間での贈収賄、共謀の罪で」訴追されたため拘束されたと話した。

 同局は個人名を公表することを拒否したが、ある司法関係者は、その代理人の中にはモナコを拠点としているクリストフ・ヘンロタイ(Christophe Henrotay)氏も含まれると認めた。

 この捜査は、2015年にベルギーの名門RSCアンデルレヒト(RSC Anderlecht)から1850万ユーロ(約22億円)でイングランド・プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)に加入したミトロビッチらの移籍に関するマネーロンダリングの疑いに関して行われている。

 ベルギー代表のティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)やヤニック・フェレイラ・カラスコ(Yannick Ferreira Carrasco)を担当するなど、同国でも指折りの代理人であるヘンロタイ氏は、モナコまでやって来たベルギーの裁判官に起訴された。

 捜査関係者はAFPに対し、ヘンロタイ氏は他の移籍に関して違法な賄賂を受け取った容疑があるとコメントした。

 今回の捜査は、詐欺や八百長に関する大規模な捜索で2018年の10月以降、代理人や審判、クラブのスタッフら20人の容疑者が訴追されたいわゆる「フットボールゲート」スキャンダルとは別のものとなっている。

 全力かつフィジカルを前面に押し出すプレースタイルから、ニューカッスルファンの間でカルト的な人気を誇ったミトロビッチは、同チームで3年を過ごし2018年にフラム(Fulham)に渡った。

 現地紙ラ・デルニエール・ウール(La Derniere Heure)は、最初の強制捜査が行われた今年4月、ミトロビッチがアンデルレヒトから移籍した際、ピニ・ザハーヴィ(Pini Zahavi)氏やファリ・ラマダニ(Fali Ramadani)氏といった代理人も絡んでいたと報じた。

 検察側はこの捜査に関係する人物の名前を公にしていないが、ある司法関係者は4月、ミトロビッチの移籍は捜索の一環に入っていたとAFPに明かしていた。

【翻訳編集】AFPBB News