FIBAバスケットボール・ワールドカップ、決勝トーナメント準々決勝、米国対フランス。マッチアップする米国のケンバ・ウォーカー(左)とフランスのルディ・ゴベール(2019年9月11日撮影)。(c)Ye Aung Thu / AFP

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【AFP=時事】FIBAバスケットボール・ワールドカップ(FIBA Basketball World Cup 2019)は11日、準々決勝が行われ、米国は79-89でフランスに敗れた。指揮官のグレッグ・ポポビッチ(Gregg Popovich)ヘッドコーチ(HC)は、国際大会における米国の輝かしい連勝記録が途絶えたのは、母国のスーパースターを欠いていたことが原因ではないかとの指摘を一蹴した。

 米国は2006年大会の準決勝でギリシャに敗れたが、その後は同国プロバスケットボール(NBA)の選手がロスターに名を連ね、3度の五輪金メダルと2度のW杯優勝を果たすなど、ここまで無敵の58連勝を記録していた。ところが、中国で開催された今大会では、優勝候補がまた一つ姿を消すことになった。

 NBAの強豪サンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)でも指揮を執っているポポビッチHCは、「誰がチームにいたかというのは問題ではない。自分たちの夏を犠牲にしてここに来た12人は、これ以上ないほどの誇りだ」と述べた。

 NBAのトップ選手が故障や個人的な理由で今大会の出場を見送る中、米国の布陣は世界的にあまり名の知れていない二番手スターの寄せ集めとなり、出場国の中でも最も若いチームの一つとなっていたことで、早期敗退するのではないかとの声が挙がっていた。

 米国はレブロン・ジェームズ(LeBron James)を筆頭に、カウィ・レナード(Kawhi Leonard)、ステフェン・カリー(Stephen Curry)、ジェームズ・ハーデン(James Harden)、アンソニー・デイビス(Anthony Davis)、ラッセル・ウェストブルック(Russell Westbrook)、ポール・ジョージ(Paul George)らがそろって出場を辞退。

 さらには、ケビン・デュラント(Kevin Durant)、カイル・ローリー(Kyle Lowry)、クレイ・トンプソン(Klay Thompson)もけがで欠場した。

 70歳のポポビッチHCは、今回の布陣について、「彼らはこれまで一緒にプレーしたことは一度もない中で、コートで一丸となって戦った」「フランスの今回の勝利と同様に、それは称賛に値する」との認識を示した。

 それでも来年夏の東京五輪で優勝候補に挙がるとみられる米国だが、W杯3連覇を逃したことによって、ポポビッチHCや今回欠場した選手に注目が集まっている。

 ポポビッチHCが「『米国にはあの選手たちがいなかった』ということではない。あの選手たちなどという概念は存在しない」と強調する一方で、この日29得点で米国をけん引したドノバン・ミッチェル(Donovan Mitchell)も、敗退の原因はトップ選手の不在ではないかとほのめかす報道陣に対し、「チームに誰がいなかったとか言うつもりだろうが、誰がいるということに注目すべきじゃないか?」と反発した。

 ユタ・ジャズ(Utah Jazz)でプレーするルディ・ゴベール(Rudy Gobert)がダブルダブルの活躍を見せて勝利したフランスは、13日に行われるアルゼンチンとの準決勝に駒を進めた。そのアルゼンチンは、この日行われた準々決勝で優勝候補の一角だったセルビアに番狂わせを演じた。

 オーストラリアは、スパーズのパティ・ミルズ(Patty Mills)がまたも輝きを放ち、大会初出場のチェコに82-70で勝利した。準決勝でスペインと対戦するブーマーズ(Boomers、オーストラリア代表の愛称)は、これまでの11大会で準々決勝を勝ち抜いたことは一度もなかった。

【翻訳編集】AFPBB News