ワールドカップ予選を白星発進した日本。ただ、チャンスを仕留め切れない場面も目立った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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[カタール・ワールドカップ・アジア2次予選]日本 2-0 ミャンマー/9月10日/トゥウンナ・スタジアム
 
 一にも二にも結果が求められるワールドカップ予選だ。2次予選の初戦、しかも雨でぬかるんだ慣れないアウェーのピッチでのゲームで、無失点で勝ち切れたことがなによりの収穫と言える。
 
 現に4年前はホームでシンガポールと0-0で引き分け、波乱のスタートとなっただけに、「過去の入りが特に悪かったので、僕はそれを経験していますし、上々の入りだと思います」という長友佑都の言葉にも頷ける。
 
 ミャンマーは雨期にあたり、日本代表が現地入りしてからも晴れ間を見られたのは数えるほど。試合当日も昼過ぎから激しい雨が降り続き、ピッチは多くの水分を含んでいた。だからこそ「かなりぬかるんでいました。足の負担はいつもよりきましたし、ボールを蹴るのも難しかった。簡単ではなかったです」(長友)と、日本は難しい対応を強いられたようだ。
 
 それでも吉田麻也は「ウォーミングアップで結構回せるな」という感覚も抱いていたようで、日本はシンプルにプレーする場面と、しっかりつなぐ形を柔軟に使い分け、攻撃を展開。16分に中島翔哉の目の覚めるようなミドルで先制し、26分には堂安律の左からの正確なクロスを中央で南野拓実が頭で合わせて追加点。ここまでは高く評価できる内容だった。
 
 しかし、その後は打てどもネットを揺らせず。結局、シュート数では30本対2本と相手を大きく上回るも、ゴールは前半の2点のみ。日本の積年の課題であるフィニッシュの精度不足を露呈し、今後に向けて不安を残した。
 
 
 チャンスを活かし切れなかった点に関して長友はこう語る。
 
「結局は最終的には個の力だと思いますからね。連動して崩して最後のクロスの精度、シュートの精度は個のところなので、だから厳しい環境でトライ、挑戦し続けなくていけないと言っているのは、そういところ。最終的には良いところまではいけますが、個の力が足りないとシュートを外してしまったり、パスがずれてしまったりする」
 
 この日の1点目は堂安が相手のカウンターを阻み、数人が連動して生まれたが、最後はやはり中島のミドルが決め手となった。また2点目は堂安の冷静なクロスと、南野のスペースに入る能力という、それぞれの個の力が光った形と言えるだろう。
 
 そういう意味では長友の言葉通り、今後、チームとしてレベルアップしていくには、当たり前であるが、個々のレベルアップが必要ということだ。
 
 今回の招集メンバーは23人中19人が海外組。レベルの高い環境で揉まれながら力を伸ばすことは可能だ。ただし、今後は長距離移動の問題とも向き合いながら、進んでいくしかない。
 
 その点は吉田も「長い移動があって、ここから帰るのに2回乗り継がなければいけない人がほとんどで、それをやって今度は何事もなかったかのように週末プレーしなければいけない。ただそこでパフォーマンスを落としちゃいけないってことを繰り返すことで成長につながっていくと思うんで、この試合でパフォーマンスを出すのはもちろん、ここからこういう代表、クラブのサイクルを続けていってもパフォーマンスが落ちない、ケガをしない、さらには成長してくっていうのが大事になっていくと思います」と話す。
 
 また、さらなる得点力アップへは、大迫、南野、堂安、中島の“カルテット”に続く5人目のアタッカーも探していきたい。この日は、後半途中から伊東純也、鈴木武蔵、久保建英と次々に攻撃のカードを切ったが、3人とも不発。前述の4人はチームの軸となっているが、彼らに続く攻撃に変化を加えられる存在が欲しい。それが注目を集める久保になるのか、はたまた他の候補なのか。指揮官の選択にも注目したい。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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