◆この回の終わりに

 今回、実際に弾道弾の着弾が及ぼす効果を、比較的情報開示がなされている原子炉を一例として解説しました。これによって、軍民を問わずKN-23の直撃に耐えられる建造物はないことが明らかになったと思われます。そしてKN-23の驚異的な命中精度によって個別目標の狙い撃ちを現実のものとしており、90年代の時代遅れの情報を元に「北朝鮮のミサイルなんてあたらないぜギャハハハハ。」というレイシズム(人種・民族差別主義)をその根本に持った見当違いの幼稚な発言が否定されたと考えます。

 次回は、GSOMIA失効問題を含めて、安倍・河野外交の失敗が日本の弾道弾防衛に及ぼす影響について概説したいと思います。

『コロラド博士の「私はこの分野は専門外なのですが」』ミサイル防衛とイージス・アショア14

※なお、本記事は配信先によっては参照先のリンクが機能しない場合もございますので、その場合はHBOL本体サイトにて御覧ください。本サイト欄外には過去13回分のリンクもまとまっております。

<文/牧田寛>

【牧田寛】
Twitter ID:@BB45_Colorado
まきた ひろし●著述家・工学博士。徳島大学助手を経て高知工科大学助教、元コロラド大学コロラドスプリングス校客員教授。勤務先大学との関係が著しく悪化し心身を痛めた後解雇。1年半の沈黙の後著述家として再起。本来の専門は、分子反応論、錯体化学、鉱物化学、ワイドギャップ半導体だが、原子力及び核、軍事については、独自に調査・取材を進めてきた。原発問題についてのメルマガ「コロラド博士メルマガ(定期便)」好評配信中