月曜日に行われたユーロ2020予選、北アイルランド戦を終えたドイツ代表ヨアヒム・レーヴ監督は、試合後「マルコ・ロイスは、そこまで真価を発揮することができていなかったね」とコメント。そのロイスが、kickerとのインタビューの中で、改めて今回の代表戦について振り返った。

…今回の勝利は、金曜日の敗戦を払拭?:「後半に関しては、そういえるのかもしれないね。でも前半では、決して自分たちのサッカーができていたわけではなかったよ。北アイルランドは高い位置でプレスを仕掛けてきていて、時にうまく交わすこともできてはいたけど、でもオフェンス面ではうまく編成することができていなかったし、前線になかなかパスを供給できずにいた。それで試合が難しくなってしまったね。ただ後半では、北アイルランドが、あの勢いを決して続けられないことはわかっていたし、それをうまく活かして、パスゲームを改善して行き、うまく散らして行きたながら、得点チャンスへと結びつけていった。後半開始から20分までに、2−0か、3−0にすることだってできたと思う。それなら、終盤まで試合がもつれこむようなことはなかっただろうけどね」

…オランダ戦と比較して:「あの敗戦は、全くもって内容にみあった結果だった。決して僕たちはいいプレーをみせていたということではなかったよ。ただこういった試合も、ネガティブな結果も、成長過程の中ではつきものだ。それはこれまでにも繰り返し、強調してきたことでもあるよ。北アイルランド戦での後半では良い戦いができたことは好材料だし、そうしていかなくてはならない。ただそれと同時に課題も見出していかないといけないけどね」

…どのあたりに?:「オランダ戦では、僕たちはあまりうまくポゼッションすることができていなかったし、スペースをうまくカバーしていくことができていなかった。それが今回のベルファストでの後半では良くなっていたと思う。少し自分たちに自信をもてていたからね。それがパスや距離感といったところに現れたのだろう。守備面では、ようやく無失点に抑えることができたよ。それが何よりものことだ。ただ息を合わせていくといった重要な部分での物足りなさもあった、マルセル・ハルステンベルクは、久しぶりに左サイドバックとしてプレーしていたよ。ただそれでも得点を決めることができたし、そういったことがチームへ好影響を与えていってくれるものだと思う」

…ユーロ予選での疑問を払拭?:「僕たちは決して疑問なんてもっていない。でも確かにプレッシャーはあった。北アイルランドは4戦4勝していたし、この日の前半でみたように小国といわれる相手であっても、どんな可能性だって起こりうるものなんだ。ただそれでも最終的には、自分たちのクオリティをみせることができたし、後半では一致団結するところもみせることができていた。自分たちの存在感をみせられたと思うよ」

…後半では得点チャンスを活かしきれなかった:「4・5・6度はビッグチャンスがあっただろうか。でもラストパスがうまくいかなかったし、息が合わなかったりしてしまったよ。でもそれも、どんどん良くなってきてはいるとは思う。今日の試合で訪れてくれたような観衆の前でプレーするなら、大きなサポートを受けて戦えるというものだよ」

…若手が多い中でリーダーシップが求められる:「もちろん、そうだね。それは自分自身に対しても望んでいるところだ。たしか今日プレーしていた選手の中では、2番目に年上の選手ではなかったかな?」

…ノイアーに次いで:「確かに僕は代表戦での試合数は決して多くはないけど、でもそれでもそういったグループに入ることになるし、それは自分にとって決して問題ではないよ。常にチームの助けになっていきたいと思う」

…今後、強国を相手にした場合カウンターが増える?:「小国といわれる国対しては、僕たちは良い試合をみせてきたと思う。これは1つのプロセスだ。互いの信頼や距離感を高めていかなくてはならないし、そういったことは決して、一朝一夕で為し得るようなものでもない。強国との戦いの中で、僕たちは学んでいくことができるんだよ」

…多くの快速選手の存在が変化をもたらす?:「今のサッカーでは、カウンターは決して避けて通れないもの、常にフレキシブルなプレーが試合の中で求められていくものだよ。監督の指示に対して、僕たちとしてはしっかりと実践にうつしていきたいと思う」