豪クイーンズランド州に生息し、地元住民に「ハワード」という愛称で呼ばれる体長4メートルのワニ。ワニの見学ツアーを催行するデービッド・ホワイトさん提供(撮影日不明、2019年9月10日公開)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】オーストラリア北西部の小川に生息するワニをめぐり、そのワニを駆除したい当局と、ワニを愛する地元住民の間で意見が分かれている。

 問題になっているのは、体長4メートルのイリエワニ。住民には「ハワード(Howard)」という愛称で親しまれている。

 一方クイーンズランド(Queensland)州当局は、ハワードが人間に危害を与える恐れがあるとして、捕獲用のわなを設置した。

 この決定を大いに心配したのが、ミアロ(Miallo)に住むエルロイ・ウッズ(Elroy Woods)君(10)。エルロイ君はリーアン・イーノック(Leeanne Enoch)州環境相に手紙を書き、ハワードが川にとどまれるよう懇願した。

「僕はバンブークリークロード(Bamboo Creek Road)に5年住んでいます。ハワードが日光浴するのを見たり、毎日午後にハワードを橋から眺めたりするのが大好きなんです」と訴えた。

 地元でワニの見学ツアーを催行しているデービッド・ホワイト(David White)さんによると、ハワードを今まで通りの場所に住まわせることを支持する電子メールがこれまでに300件届いたのに対し、苦情は1件にとどまっているという。

 それでも州政府側は、わなを撤去しない方針を維持。ただワニが捕まった場合も、殺処分は行わないと明言した。

 州環境省職員は「市民の安全を確保する必要性と、イリエワニの野生の個体数を維持する必要性」の間のバランスを取らなければならないと指摘している。

【翻訳編集】AFPBB News