イランの女性サポーター【写真:Getty Images】

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 イランでサッカースタジアムへの入場を試みて逮捕された女性サポーターが、有罪判決を受けることを聞いて焼身自殺を図り亡くなるという悲劇が起きた。英メディア『BBC』などが10日に伝えている。

 イランでは女性のサッカー観戦が禁じられており、国際的な批判の対象となりながらも是正には至っていない。試合を観戦しようとして女性サポーターが逮捕されるケースや、男装した女性が観戦を試みるケースなどがたびたび報じられている。

 仮名で「サハル」と呼ばれる29歳の女性は、イランの強豪クラブであるエステグラルを応援していた。今年3月に本拠地であるテヘランのアザディ・スタジアムに男装して入場することを試みたが、当局により逮捕されたとのことだ。

 女性は3日間の拘置後に保釈された。それから半年を経て裁判が予定されていたが、裁判官の家庭の緊急の事情により延期されたという。だが裁判所を訪れた際に禁錮6ヶ月の刑が下される見通しであることを耳にした女性は、裁判所の外で自らの体に火を放って自殺を図り、1週間の入院後に亡くなったようだ。

 人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」もこの事件について公式サイトで伝え、国際サッカー連盟(FIFA)が憲章で定める男女平等をイランに対しても遵守させるよう早急な対応が必要だと訴えている。

text by 編集部