厳選!2歳馬情報局(2019年版)
第16回:スパングルドスター

 姉たちの活躍により、早くから注目を集めている2歳牝馬がいる。美浦トレセンの藤沢和雄厩舎に所属するスパングルドスター(牝2歳/父ディープインパクト)である。


スパングルドスターの偉大なる姉、ソウルスターリング

 彼女の注目度が高い最大の理由は、3つ上の姉、ソウルスターリング(牝5歳/父フランケル)の活躍だ。同馬は、2歳の7月にデビュー戦を勝つと、続くオープン特別のアイビーS(東京・芝1800m)を牡馬相手に快勝。さらに、2歳女王を決めるGI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)でも鮮やかな勝利を飾って、破竹の3連勝で2歳女王の座に就いた。

 3歳になってからも、年明け初戦のGIIIチューリップ賞(阪神・芝1600m)を貫禄勝ち。牝馬クラシックの初戦となるGI桜花賞(阪神・芝1600m)では3着に屈したものの、クラシック第2弾のGIオークス(東京・芝2400m)では、見事にリベンジを果たした。

 オークスでは序盤から先行して、直線途中で抜け出すと、後続の追撃を振り切って勝利。ふたつ目のGIタイトルを手にした。

 このソウルスターリングの2つ下の妹、スパングルドスターにとっては1つ上の姉となるシェーングランツ(牝3歳/父ディープインパクト)もまた、重賞戦線で活躍している逸材だ。

 同馬は、2戦目の未勝利戦を圧勝して初白星を飾ると、GIIIアルテミスS(東京・芝1600m)も快勝。姉に続いて、重賞ホルダーとなった。

 その後、勝利はなく、春のクラシックでも振るわなかったが、大きな舞台で戦える力があるのは確か。今後の飛躍が期待されている。

 これら姉の活躍はもちろん、そもそも母が欧米でGI6勝を挙げているスタセリタ。スパングルドスターが期待されるのは当然のこと。実際、陣営もそれなりの手応えを感じているようだ。関東競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「スパングルドスターは、入厩する前からスタッフの間では評判になっていて、期待度はかなり高いようです。460kgほどの馬体重で『まとまりがあって、見た目の雰囲気を感じる』というのが、スタッフらの見立てです。姉たちも早い時期から実績を上げていますし、この馬にもそういった活躍を望んでいるようですよ」

 スパングルドスターは、すでに藤沢厩舎に入厩しており、あとはいつデビューするか、といったところ。ただ、その点については、計算どおりには進んでいないようだ。先述のトラックマンが続ける。

「当初は夏の札幌競馬で使う予定で、騎手を乗せて時計も出していたのですが、スタッフによれば『思ったようによくなってこない』とのこと。それで、一度牧場に戻し、立て直しを図ってきました。

 今はもう再入厩しており、これからじっくり調教を積んで、どこまで良化するかというところ。伸びしろはあると思いますし、今後の調整過程を注視していきたいですね」

 姉たちの活躍を見れば、どうしても期待は高くなるもの。その分、デビューに向けてのジャッジも厳しくなるのだろう。 ともあれ、良血馬ゆえ、秋にはグンとよくなってくるかもしれない。スパングルドスターが、颯爽とターフを駆け抜ける日が来るのを、今はじっくりと待ちたい。