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 互いに身長は160センチ台。幕内最小兵ながら、先場所では照強が敢闘賞、炎鵬は技能賞と同時に三賞を獲得。24歳の同級生は、ライバルかつ“手の合う”仲間でもある。秋場所前の巡業地で大いに語ってもらった。

ーー巡業はいかがでした?

照強(以下・照)毎日、移動続きですからね。早めに次の巡業地に着いたときには、仲間内でゴハンを食べに行ったりしましたね!

炎鵬(以下・炎)(眠たそうに)どの土地も暑すぎて、記憶が飛んでいます。どこに行ったっけなぁ(笑)。

照 コイツは、いつもこんなノリなんですよ(笑)。8月の初めに仙台市に行ったんですが、ちょうどその日は横綱・鶴竜関の誕生日だったんです。それで誕生会をすることになって、横綱の付け人と、オレ、玉鷲関、千代大龍関と牛タンをたらふく食べた! ホント、おいしかったですよ! 変わったメンバーだって? そう、横綱、玉鷲関、千代大龍関とオレは『PUBG』ってゲームの仲間で、仲良しなんですよ(笑)。

炎 自分は福井で食べたおすしがおいしかったかな?東京ではめったに、おすしとか食べないから。

照 お相撲さんのくせして、米を食べるの苦手だからね。東京では宮城野部屋近くの喫茶店にオレが乗り込んでは「今すぐ来いよ」って、炎鵬をよく呼び出すんです。それで一緒にゴハンを食べるんだけど、米を食ったところ見たことないもんな。

ーー照強関は先場所12勝3敗。優勝争いにも加わる大活躍でしたね!

照 初日から5連勝して、「オッ! 行ける!」と。でも6日目まで5勝1敗という成績は、炎鵬も一緒だったんだよね。好調の理由は体調が良くて、場所前、よく稽古ができたことに尽きる。気づいたら、優勝争いに絡んで、ホント、いい経験させてもらいましたよ。

炎 僕は名古屋場所でも、後半戦で苦労して。(7勝を挙げた後)10日目から3連敗したときには、「今場所も負け越してしまうのか」と落ち込みましたね。最後2番勝って、なんとか勝ち越せたからよかったけど。

照 勝ち越しを決めたとき、お前、土俵下で泣いてたよな? キュンキュンしたよ(笑)。

炎 エッ? 泣いてないですよ(笑)。確かにちょっとヤバかったけど、支度部屋に帰ってから泣きました。

照 コイツの、こういうところがカワイイのよ(笑)。同級生なんだけどね。

■小ささは武器

炎 僕が照強さんを初めて見たのは、中3の全国大会(全国都道府県中学校相撲選手権大会)のとき。僕ら相撲の選手は、だいたい坊主とか五分刈りとかなんですけど、一人だけ金髪で目立っていた(笑)! 「変なヤツがいるな」って。

照 正確には、金髪じゃなくて、茶髪なんだよ(笑)。でも、なんか色が気にくわなくて、その後の全国大会のときは黒に染め直した。

炎 そこでは怖くて話したりすることはなかったんですけど、あの金髪の子が中学を卒業したら、伊勢ヶ濱部屋に入るという話は、あの時点で広まっていましたからね。僕はその頃も体が小さかったから、力士になろうなんて気持ちはこれっぽっちもなかった。相撲のチームメイトだった大きな達(現幕内・輝)は、中卒で力士になったけど……。

照 そう考えると、あれから10年近くがたって、大相撲の土俵で一緒に相撲を取っていること自体、不思議だよな。でも、オレは炎鵬との取り組みには自信を持ってるんだ。同じくらいの身長で高さが一緒だから、押しやすい。炎鵬はオレより15キロくらい軽いから、パーッと持っていけるんだよ。たまに炎鵬と相撲の話をすることもあるけど、お互い、考え方は似ているよな。オレらは「小兵、小兵」と言われるでしょ? だけど、小さいからこそ下から入って押していけるし、相手を術中にはめることもできる。小さくて困ることはほぼないんじゃないかな?

炎 僕も小さい体を生かした相撲を取ることを心がけているので、小ささは武器だと考えてますね。

 この続きは9月9日発売の『週刊大衆』で。