日本代表MF遠藤航(シュツットガルト)

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 出番を得られなかったロシアワールドカップから1年余り、日本代表MF遠藤航(シュツットガルト)はヨーロッパに活躍の場を移し、主戦場とするポジションも一列前に上げた。そうして生まれ変わった26歳が今月、再びW杯への道のりを歩み出そうとしている。

 2015年夏のEAFF東アジアカップでA代表デビューを果たし、同年以降のロシアW杯2次予選では2試合に出場。その後、W杯最終予選でも1試合にフル出場したほか、親善試合でも持ち前のポリバレントさを活かして出番を得たものの、本大会では一度も出場機会が訪れなかった。当時の自分と現在の自分、遠藤は違いを次のように語る。

「前のW杯予選では僕はA代表に入りたてで、どちらかというと自分のアピールをするような立場というか、A代表に残り続けるために自分のプレーをするという意識でやっていた。だけど今回は少し違って、自分がA代表の選手として中心になってやっていきたいという思い、自分が試合に出続けてチームを引っ張ってW杯出場権を獲りたいという思いが強くなっている」。

 森保ジャパン初陣となった昨年9月のキリンチャレンジ杯・コスタリカ戦では、ボランチの一角でフル出場。その後もMFとして出場を続け、アジア杯準決勝イラン戦で負傷するまでポジションを守った。出場試合の7勝1分に対し、負傷中の戦績は2勝1分2敗。存在の大きさは数字にも現れており、アジア2次予選に向けて盤石の復帰を果たした。

 リーグ戦が週明けにあった関係で、5日に行われたキリンチャレンジカップ・パラグアイ戦(○2-0)の出場は叶わず。しかし、試合前日から全体練習には合流しており、10日のアジア2次予選・ミャンマー戦の出場は濃厚だ。「プレッシャーもありながら、楽しみながら自分の良さを出していければと思う」と意気込む。

 アウェーの一戦に向けて「環境面、気候とかいろいろあるので、サッカー以外のところも含めて準備したい。短い期間の中でチームとしてやるべきことをはっきりさせて、気持ちと身体の準備をしていくことが大事」とピッチ外の心構えを語れば、「うまくいかないことを前提にプレーすることが大事」とピッチ内の指摘も。リオ五輪代表の主将を担ってきた経験値に不安はない。

 まずは普段どおりのプレーを心がけ、現地の特徴には徐々に合わせていく構えだ。「基本的にはボールをしっかり持って、自分たちのゲームを進めていくことが理想。それプラス、ピッチ状況に応じて長いボールを蹴ることも考えながらやっていきたい。代表の戦術はあるけど、戦うこと、1対1、セカンドボールを拾うことが大事」。森保ジャパンの勝敗を握る男が万全のコンディションで2度目のW杯予選に挑む。

(取材・文 竹内達也)