南野はパラグアイ戦で1ゴールを決めた。写真●金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

[キリンチャレンジカップ2019]日本 2−0 パラグアイ/9月5日/カシマスタジアム
 
 パラグアイ戦で南野拓実は、30分に右サイドの酒井宏樹からのクロスに合わせ、チーム2点目を奪取。もちろん、結果を残したことも素晴らしかったが、9番の貢献はゴールだけではない。
 
 パラグアイ戦で日本は、立ち上がりこそ攻撃時に相手の様子を窺っている印象を受けた。そこで、ギアを上げて崩しにかかったのは左サイドハーフの中島翔哉で、ボールを持てばドリブルで仕掛け、そのテクニックで何度も観衆を沸かせている。
 
 中島は先制点の起点になり、30分には酒井へスルーパスを送り、追加点も演出した。きっちり2ゴールに絡んでいる。だが、そんな10番が自由にプレーできるのも、セカンドトップに入った南野のおかげではないだろうか。

 サイドに流れたり、最前線に張ったり、中央のスペースを空ける動きはタイミングも含めて素晴らしかった。だからこそ、中島は左サイドのポジションに捉われず自由にプレーできていたし、ポジションチェンジで相手のマークから上手く逃れられただろう。

 実際に南野も「翔哉の方がポジションを中でプレーしたがるし、割とボールを持つ。(原口)元気君は割と(サイドに)張ってからスタートするので、お互いのスペースを潰さないようにというのを意識しながら」と、後半から出場した原口との違いに述べつつ、中島を活かすための動きに配慮していたようだ。

 もっとも、これは中島に限ったことではなく、右サイドに入った堂安律やFWの大迫勇也との連係も同様。特に大迫に関しては「お互いに意識しながら今日も動き合っていたし、やっぱり僕もやりやすいなと感じた。サコくんの開けたスペースを自分も意識している」と述べる。南野の動きは言葉通り、しっかりと周りに好影響を及ぼしていた。オフ・ザ・ボール時のその思考力は、まさに天晴れだ。

 冒頭に記した得点もクロスに合わせたワンタッチゴールで、オフ・ザ・ボールの動きが良かった賜物だ。周囲も活かし、自らも結果を残した南野は、パラグアイ戦で燦然と輝くパフォーマンスを披露していた。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)

【日本代表PHOTO】南米強豪パラグアイに2得点の快勝!試合の写真ギャラリーはこちら!