前半に生まれた2ゴールの起点となった中島(右)と後半で存在感を発揮した久保(左)。ともにプレーする時間はなかったが、それぞれ光るものを見せた。 写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 キリンチャレンジカップの日本代表対パラグアイ代表が9月5日、県立カシマサッカースタジアムで行なわれ、2対0で日本が勝利した。

 パラグアイが1点も奪えず敗れたことに対し、欧州メディアは「日本がすべてを上回っていた」「何もできていない」「輝いた日本と沈み切ったパラグアイ」と辛らつに批評を展開している。

 そんななか、ポルトガルの2紙がこの試合における日本代表の「注目すべきプレー」をピックアップして紹介し、「フットボールファンとして観ておくべき」だと伝えている。

 まず、ポルトガル紙『O jogo』が紹介しているのは、30分に日本代表の2点目を引き出した10番中島翔哉のプレーだ。

 センターライン左のタッチライン際でボールをキープした橋本拳人からのパスを、定位置の左サイドよりもやや中央寄りで受けた中島は、そのまま中央に切り込む。そして、パラグアイの最終ライン前にぽっかりと空いたスペースを切り裂くようなラストパスを、右サイドを駆け上がった酒井宏樹に送った。これを酒井がダイレクトで中央に折り返したクロスに、南野が飛び込んで合わせ、日本は2点目をマークしている。

 同紙は、「日本代表の2点目を引き出した、ナカジマの美しいパス。この試合でポルトのMFは常に注目を集める存在だったが、このシーンはひと際目を引いた。チームの2得点目をもたらす、パラグアイの守備をこじ開けるパスを披露したのだ」と称えている。

 また、ポルトガル全国紙『A BOLA』が注目したのは久保建英のプレーだ。

 得点に繋がりはしなかったものの、随所で持ち味を発揮した18歳のプレーヤーは、55分、敵陣の右タッチライン際でのタイトな守備でボールを奪う。そしてパラグアイの選手をふたりかわすと、さらに前に3人が立ちはだかるもボールを失わず、大迫へのラストパスへ繋げたシーンが紹介されている。

 同紙は「レアル・マドリーからマジョルカに期限付き移籍している若き日本の新星、久保。日本代表の攻撃的MFは、日本とパラグアイとのテストマッチにおいて、彼からボールを奪うことは決して簡単ではないということを証明した」と称えている。

 それぞれの動画には、ポルトガルのサッカーファンから「光るものを感じる」「こんなプレーはなかなか見ない」といった称賛のコメントが寄せられている。

 スコアラーではなかったものの、ふたりが目の肥えた欧州サッカーファンを楽しませるに値したプレーを披露したことは、疑いようがない。構成●サッカーダイジェストWeb編集部