リフティングドリブルについて中島の見解は? 写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 あの時はパラグアイの動きが明らかに違った。真剣勝負さながらの殺気を漂わせて、本気でボールを狩りにいったように見えた。どのシーンか言えば、前半終了間際、中島がボールを浮かせて“リフティングドリブル”した直後の場面である。
 
 カシマスタジアムでのパラグアイ戦(9月5日)、日本の2−0で迎えた前半アディショナルタイムにパスを受けた中島がリフティングでボールを前に運ぶと、観客が「オーッ」とどよめく。その直後、中島がパラグアイのFWサナブリアに後方からタックルを見舞われると、さらにもうひとりのFWゴンサレスに詰め寄られた。
 
 パラグアイには、そのリフティングドリブルがおちょくるようなプレーに見えたのかもしれない。しかし、中島の見解は違う。明確な意図を持ってリフティングドリブルをしたわけではない。
 
「(リフティングドリブルをしたことについては)特に何も考えていなくて。ただ、ああいうプレーで気分を害した人がいるなら、謝りたいと思います。相手チームの選手は怒っていたので、その場で謝罪しました」
 
 褒められたプレーではないかもしれないが、パラグアイをある意味“本気”にさせたののもまた事実。中島にとってああいう経験はむしろ貴重だったのではないか。
 
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集長)