パラグアイ戦で先制点を決めた大迫を長友はどう評価したのか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

 日本がパラグアイを2−0で破った親善試合(19年9月5日)でさすがの安定感を示したのが、FWの大迫だった。4−4−2システムの最前線で攻撃の基準点になり、絶妙なポストワークとパスワークで好機を演出。そして23分に長友のクロスに左足で先制点を奪うと、67分に永井と交代するまで攻守の両局面で抜群の存在感を示した。
 
 見逃せなかったのは、前線からの効果的なプレッシングだ。無暗に突っ込むのではなく、中盤のポジショニングなども確認して巧みに追い込み、相手の焦りを誘うディフェンスは地味ながらも光った。後半途中まで日本が試合のペースを握れた要因のひとつが、大迫の素晴らしいプレスにあったはずだ。
 
 ああやって守ってくれると、守備陣は助かる。だから、左サイドバックを務めた長友に訊いてみた。「大迫選手のプレスをどう評価するか」と。すると以下のような答が返ってきた。
 
「頭いいですよね、大迫は。とにかくあれだけ前の選手が上手くプレスをかけてくれると、後ろの選手はハメやすいのでね。楽ですよ」
 
 
 今季ブレーメンでも好調をアピールする大迫は、言うまでもなく森保ジャパンに不可欠な戦力。ロシア・ワールドカップを戦った当時よりも、明らかに凄みを増している。彼の能力の高さを間近で目の当たりにしているからこそ、長友は「ビッグクラブでやってほしい」という。
 
「ブレーメンでも結果を残していますけど、より上のレベルでね。ビッグクラブに行ってほしいですよ。それくらい貪欲にやってほしいなと。彼、相当レベル高いですよ。ドイツのレベルも高いですけど、ビッグクラブでどれだけやれるかを正直、見てみたいです」
 
 パラグアイ戦の先制弾も簡単なようで決してそうではない。ゴール前で何度も動き直したあと、長友のクロス──相手に当たって軌道が変わったボールに反応して左足でジャストミートしてゴールに蹴り込んだ技術はまさにハイレベルだ。

「目の前で軌道が変わっているし、難しいですよ、それを上手く合わせるのは。簡単に見えてあのシュートは難易度が高い」
 
 クロスの先にいたのが「大迫でよかった」(長友)。その言葉が示すのは、大迫への揺るぎない信頼だ。
 
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集長)