パラグアイに2-0で快勝した日本。5日後のミャンマー戦へ弾みをつけた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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[キリンチャレンジカップ]日本 2-0 パラグアイ/9月5日/茨城県立カシマサッカースタジアム
 
 9月10日に敵地でカタール・ワールドカップアジア2次予選の初戦、ミャンマー戦を控える日本代表は、同5日に茨城県立カシマサッカースタジアムでパラグアイ代表と対戦し、2-0で勝利した。
 
 日本は序盤からペースを掴むと、23分には橋本拳人、中島翔哉、堂安律とつないで、長友佑都のクロスはDFに当たるも、これを大迫勇也が巧みに合わせて先制。30分には橋本、中島とつないで酒井宏樹のクロスを南野拓実が冷静に押し込んだ。
 
 さらに後半はミャンマー戦へ向けて主力を休ませる余裕の展開。ハーフタイムに中島、堂安、酒井と、久保建英、植田直通、原口元気を替え、67分には大迫と長友、76分には柴崎をベンチに戻す、理想的な交代策を見せたのだ。
 
 ここまで日本が優位に試合を進められたのは、日本も参加した6月のコパ・アメリカで奮闘したパラグアイが、この日は別のチームではないかと思えるほどに、拙いパフォーマンスだったことが背景にある。そのため、強化試合として意味があったのか、疑問は残る。
 
 現にキャプテンの吉田麻也も大事なのは次のミャンマー戦だと力説する。
 
「良い戦いができたとは思います。ただ3点目を取れなかったのと、後半はメンバーが変わってちょっとミスが増えたかなと。前線の選手のコンビネーションは非常に早くて、守備の目から見て(対応は)非常に難しいんじゃないかと。ただ、これは去年のキリンカップで見れたことなので、大事なのは予選で同じようにプレーできるかどうか。本番でプレーできるかどうか。コンディションとインテンシティをアウェーになっても、移動があっても続けることができるかどうかが大事になる」
 
 それでも、肩慣らしという面以外でも、収穫は挙げられる。まずひとつめは、吉田も評価した前半の攻撃陣の出来だろう。
 
 これまではタッチライン一杯に張ることが少なくなかったサイドハーフの中島と堂安は、この日はタイミング良く中央に入ってボールを引き出し、セカンドアタッカーの南野やCFの大迫らと連係。相手に的を絞らせず、“中でつないで外へ”というボールの回しを効果的に見せたのだ。
 
 現に前述したようにゴールシーンも、1点目は橋本、中島、堂安とつないで駆け上がった左SBの長友へ展開し、2点目も左サイドで橋本、中島で作り、逆サイドをオーバーラップした右SB酒井へフィードを送り、相手の守備網を破った。
 
 長友も「今日は1点目も2点目もサイド、僕と(酒井)宏樹を使った」と、チームとして連動できたことに満足げな表情を浮かべる。もしも今後、外からの攻撃をケアされるようになれば、今度は中から崩すという好循環を生み出すことができる。そうすれば、崩しのレパートリーは格段に増すだろう。
 
 
 また後半には、本来CBの冨安健洋を所属クラブ(ボローニャ)での起用法と同様に右SBへコンバート。成長著しい若きDFは好プレーを見せ、森保一監督に新たな選択肢を提示。さらに久保も結果を残せなかったとはいえ、ジョーカーとして活用できる可能性を示しただけに、選手起用の幅が広がった点もプラスに捉えられる。
 
 もっとも繰り返しになるが、大事なのは5日後に控えるワールドカップ予選初戦のミャンマー戦だ。敵地への移動、慣れない環境でのコンディション調整と、越えなくてはいけない壁はある。パラグアイ戦を意味あるものにするためにも、ミャンマー戦を良い形で迎えたい。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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