日本代表の森保一監督

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[9.5 キリンチャレンジ杯 日本2-0パラグアイ カシマ]

 日本代表は5日、キリンチャレンジカップでパラグアイ代表と対戦し、2-0で勝利した。

以下、試合後の森保一監督会見要旨

●森保一監督

「まずはパラグアイという強豪を迎えて対戦して勝利できたこと、勝利をサポーターの皆さんにお届けできたことは良かったと思う。パラグアイにしても我々にしても、この試合までの調整期間という意味では難しい部分もあったと思うが、選手たちが限られた時間の中で各自のコンディションを上げて、試合の進め方、チームの戦い方を共有してくれたことが良かったと思う。選手たちは勝利するために、アグレッシブに入りから集中し、先制点を奪い、無失点で試合を締めることができた。それは簡単なことではないし、選手たちが準備してくれたことが結果に結びついて良かったと思う。しかしながら、試合を決める3点目も奪うチャンスがあったと思うし、選手が代わって入る中、もっと安定したゲームもできたと思うので、そこは勝ったことに浮かれず、さらに上を目指してやっていけるようにできればと思う。今日の試合はすでに終わったことなので、次のミャンマー戦に向けてこれから最善の準備をして、アウェーの難しい戦いに勝てるように準備したい」

―先発した攻撃陣4人の評価は。

「攻撃陣の4人だが、トレーニングする時間という意味では昨日少し時間が取れた程度で、連係連動するためにどれだけトレーニングできたか分からない中で、お互いが意思疎通を図り、イメージを共有してくれたと思う。連係連動と個で突破する部分で良さを発揮してくれた。チーム全員で攻撃しよう、チーム全員で守備をしようという中で、攻撃では前線の選手を生かすためにGK、DFラインからビルドアップにトライしてくれたのは良かったと思うし、攻撃の選手も守備に関わる意識を持ってプレーしてくれたことは今後につなげてほしい。分析担当スタッフがパラグアイの特徴を選手に伝えて、選手がピッチ上でイメージを合わせながらプレーしてくれたと思う。練習でなかなか時間を割けない中、どうやったら相手を攻略できるか、自分たちの良さを出せるかということを考えてプレーしてくれたことがいいプレーにつながったと思う」

―アジア予選の初戦の難しさをどう捉えているか。

「サッカーはすべて相手あっての試合なので、いろんなことが起こり得るのは覚悟して臨まないといけない。ただ、少しでも勝つ確率を上げるために常に試合前に最善の準備をすること。そして試合では個でベストを尽くし、チームとしてつながりを持ってベストを尽くし、自分たちの持っている力をすべて発揮するということをミャンマー戦でもやっていきたい。W杯予選だけでなく、どんな大会でも初戦は難しい試合になる。そこはすでに選手も覚悟してくれていると思う。全選手、スタッフ含めて前回の初戦でシンガポールと引き分けたことはみんなが認識しているので、アウェーのミャンマー戦でしっかり勝ち点3を取れるように最善の準備をして、覚悟を持って臨みたい。特にこれということはないが、いい準備をしてベストを尽くす。自分たちの力をしっかり発揮するということ。相手のことを踏まえたうえで戦いに臨みたい」

―後半、冨安を右サイドバックで起用した意図は。

「まずは今日のキリンチャレンジカップの中で交代枠が6人あるというところで、交代枠をできるだけ使って今日の試合に勝利すること、パラグアイ戦での戦いが次のミャンマー戦につながることを考えて交代枠を使いながら戦った。冨安の右サイドバックに関しては、所属クラブで右サイドバックをやっていることが多いので、日本代表のオプションとしてそこでプレーすることがどういう効果をもたらすかを考えつつ、冨安だけでなく、植田が所属チームでいいプレーをしていることも確認しているので、そこも使いながらということで冨安を右サイドバックに持ってきた。冨安だけでなく、チーム全体のことも考えて、いろんなオプションを持てるようにするために、どういう戦いができるかを探るという意味でもポジションを変えて戦った」

―W杯予選を控えて心境に変化はあるか。

「変わるところはないと思う。あまり器用ではないし、対戦相手や状況によって準備すること、戦い方を変えないといけないということはあると思うが、当たり前のことを当たり前に準備する、最善の準備をして試合でベストを尽くす自分のスタイルを継続してやっていきたい。アジア予選はまた違ったプレッシャーのある試合になるので、選手が思い切ってプレーできるような環境づくりをできればと思っている」

―前半は攻撃のバランスが良かったように見えたが。

「チームの戦い方としては選手たちにミーティングなどで声をかけているが、選手たちがまずアグレッシブにゴールに向かっていく、守備もプレッシャーをかけにいくという前向きな入り方、戦い方をしてくれたのは、私が選手に働きかけたというよりも、選手たちがこの試合が次のミャンマー戦につながるという集中力と覚悟を持って戦ってくれたことが内容に反映されたと思う」

―久保を後半開始から起用したのは長い時間試したかったからか。

「特に彼だからどうということは起用の判断としてはないが、6月のキリンチャレンジカップ、コパ・アメリカで彼が見せてくれたパフォーマンスを評価して、今日は6月よりも長い時間プレーしてもらった。内容としては6月はトップ下でプレーすることが多かったが、今日はサイドに出たときにどういうプレーができるかという部分で、攻撃では起点となり、個で仕掛けて、いい部分を出していたと思うし、周りをうまく使うこともできていたので、チームとしてもオプションの一つになるプレーを見せてくれたと思う。ただ、チームのコンセプトの攻守と考えたときには、まだまだチームでの戦い方をより具現化できるようにトライしてほしいと思う。守備の部分でもまだまだ強さは足りないが、その強さをまず上げてもらうということと、強さを上げるために今日も果敢に相手にチャレンジしていたが、相手にチャレンジしていく部分は続けて代表でもトライしてもらいたいと思う」

―コパ・アメリカでもパラグアイを見ていたと思うが、今日の印象は。

「やはりパラグアイ代表はいい守備からいい攻撃につなげていくチームだと思うし、今日の試合の戦い方も球際のところはかなり強く来ていたと思う。そこを日本の選手たちはひるむことなく、まずは球際の戦いを制していく、そこをもって相手より一歩早く動いてボールを拾うという部分で上回っていけたことが、得点につながったと思うし、勝利につながったと思う。パラグアイの強度という意味では彼らのうち17人は南米から来ているし、コンディションは難しい部分があったと思うので、そこは差し引いて考えないといけない。しかしながら、我々日本代表の選手もほとんど欧州から来て、長距離の移動、時差、気候が違ったりする中、調整して臨んでくれた。選手たちが与えられた時間の中で相手を上回る準備をしてくれたということは選手を評価してあげたいと思う」

(取材・文 西山紘平)