日本代表DF長友佑都(ガラタサライ)

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[9.5 キリンチャレンジ杯 日本2-0パラグアイ カシマ]

 相手のコンディションに不足があったとはいえ、南米の強豪国パラグアイを相手に2-0の完勝を収めた日本代表。フィールドプレーヤー最年長のDF長友佑都(ガラタサライ)も、たしかな手応えを得たようだ。

 主力メンバーが出場した前半45分間はほとんど一方的な展開だった。ボールを持てば次々とパスが回り、相手の出方に応じた動き出しでプレッシングをことごとく突破。パスミスがあってもハイラインの布陣でボールをすぐさま奪い返し、素早い攻撃からFW大迫勇也(ブレーメン)とFW南野拓実(ザルツブルク)の2ゴールで試合を決定づけた。

「律(MF堂安律/PSV)も翔哉(MF中島翔哉/ポルト)も中に入ってきて、バイタルや中途半端なポジションに立ってくれていた。ああやって良いポジションを取れれば技術があるのでボールが回る。サコ(大迫)もあれだけキープできて、南野も周りをうまく動きながら、みんなで連係が取れた。意識がつながっている感じがする」。

 そう攻撃陣を称えた長友も大迫の先制ゴールをアシスト。左サイドからのクロスが相手DFに当たって大迫につながった形だったが、「あれを狙いどおりと言ったら叩かれるのでね、完全にキックミスですよ。でも敵に当たってすごい良いボールになるのは『まだまだ長友、持ってるな』と思いますよ」と冗談まじりに喜んだ。

 そうした明るさの陰には、チームへの手応えも垣間見えた。「パラグアイも決して悪いチームじゃない。守備の部分はアグレッシブで、コパ・アメリカでもブラジルを相手にPK戦までもつれ込む良い試合をしていた。もちろん相手のコンディションはあるけど、アグレッシブにも来ていたと思う」。親善試合とはいえ、南米の強国相手に見せたサッカーは自信になったようだ。

 また10日から始まるカタールW杯アジア予選に向けて大きな勢いもついた。2008年からA代表に定着し、過去3大会のW杯予選を経験してきた長友も「僕もW杯予選は4回目だけど一番いい状態じゃないかと思う」と太鼓判を押す。

 しかし、チームを締めることは忘れない。

「今日はいい試合だったけど、W杯予選はまた違う。パラグアイも出てくるところで出てきてくれて、逆にスペースがあったのでそこを突けたけど、ミャンマーはそうはいかない。全然サッカーが違う。今日でうまくいったからと一喜一憂していたら足をすくわれる危機感がある」。

 そうやって表情を引き締めた長友は、新たな世代で臨むW杯予選に向け、「僕のように経験している選手が他にもいるので、みんなの気持ちの綻びを“ミシン”のようにつなぎ合わせるような働きをしていきたい」と独特の表現で意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)