ソニー新旗艦スマホ Xperia 5発表、1の高性能をコンパクトに凝縮
ドイツ・ベルリンのIFA 2019会場より。ソニーモバイルが新フラグシップスマートフォンXperia 5」を発表しました。日本を含むグローバルで発売予定。

いわば「小型版Xperia 1」 なXperia 5


Xperia 5」は、『Xperia 1の高性能をハンドフィットサイズへ』をうたうスマートフォンです。

Xperia 1の超縦長有機ELディスプレイや、Snapdragon 855搭載といった基本スペックを引き継ぎつつ、画面サイズを6.4インチから6.1インチに小型化しています。

6.1インチというとまだまだ大型に感じられるかもしれませんが、これは超縦長なアスペクト比のマジック。横幅は68mmと「Xperia 1」の72mmより4mm狭く、「Xperia XZ2 Compact」の65mmに迫っています。これまでの旗艦XperiaXperia Compactシリーズの中間的なサイズというわけです。

RAM容量も「Xperia 1」と同じ6GB、ストレージも128GBと大容量。有機ELの解像度は「Xperia 1」の4K1KからグレードダウンしたフルHD+ですが、小型化した画面ではフルHD+でも十分高精細なため、差異を感じることはほとんどないでしょう。



BRAVIAゆずりの高画質化技術「X1 for mobile」も継承し、HDRやVT.2020準拠の広色域、マスターモニターとして使えるモードなどを用意し、ソニーモバイルの担当者も『画面サイズを除けばXperia 1と同じ画質と考えていい』と胸を張ります。21:9の超縦長ディスプレイを生かしたマルチウィンドウ体験も「Xperia 1」と同等で、WEBやSNSなど縦に情報量の多いコンテンツの視認性も高くなります。

「標準」「光学2倍望遠」「超広角」の3眼カメラ


本体スペックのみならず、カメラ性能も基本的には「Xperia 1」と共通しています。

Xperia 1」と同様に『標準』『超広角』『光学2倍』の3レンズ構成で、画素数も全レンズとも1200万。光学式手ブレ補正にも対応するほか、被写体の手前側の瞳にフォーカスを合わせる「瞳AF」や、最大10fpsのAF・AE追従性能なども踏襲します。

差異はイメージセンサーが積層型ではなくなった点。このため、スロー撮影は「Xperia 1」が960fpsだったのに対し、「Xperia 5」では最大120fpsに留まります。



Xperia 1」で初搭載した「シネマプロ」もプリインストール。これは、ソニーの映画撮影用カメラ「CineAlta」シリーズの開発者が監修したXperia専用の動画撮影アプリで、映画のような21:9アスペクト比や24fpsでの撮影が可能。ISOやフォーカス、ルック(色調)なども自由にコントロールできます。

Xperia 1からの進化点としては、新たに「撮影アドバイス」機能を追加。画像解析技術を用い、撮影中に指がレンズにかぶったり、フォーカスがずれていたり、被写体が眼を閉じていたりすると警告を表示し、ミスショットの危険を軽減します。

ガラスとメタルのデザインも「Xperia 1」と共通

本体デザインも「Xperia 1」のガラス背面と金属フレームのデザインを継承。カラーはブラック・グレー・ブルー・レッドの4色展開です。本体サイズは158 x 68 x 8.2mm 164g。IP68防水防塵にも対応します。バッテリー容量は3200mAhです。

なお、「Xperia 5」発売後も「Xperia 1」は併売予定。フラグシップラインに大小2モデルを据え、2019年下半期のスマートフォン市場を攻略する考えです。