発表されたパラグアイ戦スタメン。チーム立ち上げから主力を担うメンバーが起用された。

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 9月10日に敵地でカタール・ワールドカップアジア2次予選の初戦、ミャンマー戦を戦う日本代表は、同5日に茨城県立カシマサッカースタジアムでのパラグアイとのキリンチャレンジカップに臨む。
 
 貴重なテストマッチを翌日に控えた森保一監督は「カタール・ワールドカップのアジア予選につながっていく戦い。まずは目の前の一戦にしっかり準備をし、明日、勝利に向けて戦いたい」と意気込み、システムに関しては「基本的には4バック」と明言した。
 
 6月のキリンチャレンジカップのトリニダード・トバゴ戦、エルサルバドル戦では広島時代の代名詞と言えた3-4-2-1をテストしたが、ワールドカップ予選本番を目前に控え、ここまで主戦システムとしてきた4-4-2を採用し、「戦術コンセプトの確認」を目指すようだ。
 
 今回の招集メンバーを見ても、東京五輪世代は4人で、A代表の主力となった堂安律、冨安健洋を除けば、引き上げたのは久保建英、板倉滉のふたりのみと、指揮官の慎重な態度が見て取れる。森保監督はメンバー発表時に「ベストな選択」と振り返ったが、ワールドカップの出場権獲得へ良いスタートを切るために、チーム立ち上げからの主力を重用したいとの想いがあるのだろう。
 
 そう考えると、ミャンマー戦の準備の場であるパラグアイ戦のスタメンも、準優勝に終わった今年1月のアジアカップの“鉄板メンバー”がメインになりそうだ。
 
 もっともGKは今夏に移籍したシント=トロイデンでアピールを続けているシュミット・ダニエルの起用が濃厚か。コパ・アメリカで健在ぶりを示したらベテランの川島永嗣、アジアカップで正GKを務めた権田修一はクラブで出場機会を得られておらず、試合勘に不安を残す。
 
 一方、最終ラインは、アジアカップでもチームを支えた長友佑都、吉田麻也、冨安健洋、酒井宏樹の並びが固いか。注目したいのは新天地のポルティモネンセで好プレーを見せている安西幸輝で、両SBをこなせる汎用性、攻撃能力が魅力なだけに、試してもみても良いのではないか。
 
 読みにくいのはボランチの柴崎岳の相棒選びだ。本来は遠藤航がその第一候補だが、8月にレンタルで移ったシュツットガルトではベンチを温める日々が続き、他の選手に遅れて、パラグアイ戦前日に合流した点を踏まえれば、無理をさせられる状況ではない。
 
 すると、コンディション、調子の面で考えてJ1で首位を走るFC東京のレギュラー橋本拳人が最有力と言えるだろう。対して東京五輪世代の板倉はコパ・アメリカで柴崎と組んで奮闘。世代交代を考えるなら、抜擢もあるかもしれない。
 
 また、森保監督は「基本的にはフィールドにしてもGKにしても試合に出ている選手を選んでいきたい」と話しているが、「基本ではないことが今回、起こっています。それに該当する選手もいました。招集した選手が今回の代表の活動のなかで、クラブに帰ったときに評価が上がるように、この代表の活動をしていきたいです」とも口にしており、“イレギュラー”として所属チームで出場機会が限られていても、起用する選手がいるとの考えを示している。
 
 それに該当するのが、中盤2列目の中島翔哉、堂安律ではないか。すでに森保ジャパンの顔になっているふたりは、前者は新天地のポルトでリーグ戦わずか1試合の出場に止まり、PSV移籍を果たした後者もデビューはまだ。それでも欠かせない戦力としてパラグアイ戦はスタメンに名を連ねるのではないか。
 
 ちなみに9月3日の練習は別メニュー調整だった伊東純也は、冒頭15分が公開された4日の前日練習では元気な姿を見せている。
 
 最後に前線の組み合わせは、森保ジャパンで最も多く組んでいるCF大迫勇也、セカンドトップ南野拓実のコンビではないか。注目の久保は、ジョーカーとしての起用法が予想される。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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