09年4月にソウルで開催されたW杯南アフリカ大会アジア最終予選の試合後に握手を交わす韓国代表と北朝鮮代表(資料写真)=(聯合ニュース)

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平壌での南北サッカー対決観戦ツアー 海外で相次ぎ発売=W杯予選

【ソウル聯合ニュース】欧州や中国の北朝鮮専門旅行会社が、来月15日に北朝鮮の平壌で開かれるサッカーの2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア2次予選の南北対決を前に、外国人旅行客を対象にした旅行商品の販売を開始したことが、4日までに分かった。

 

 ドイツの北朝鮮専門旅行会社「平壌トラベル」のホームページによると、同社はW杯予選の観戦チケットを含む2泊3日の平壌観光パッケージツアー(10月14〜16日)を発売し、旅行客を募集している。費用は470〜868ユーロ(約5万5000〜10万1000円)。

 案内文によると、現地では来月15日のサッカー観戦をはじめ、凱旋(がいせん)門、金日成広場、主体思想塔の見学、大同江ビールの試飲などが予定されている。

 この旅行会社は「サッカーの試合が延期されたり中止になったりする可能性は極めて低い」と説明したが、このような「不可抗力」が発生しても観光はそのまま行われ、費用の払い戻し・割引はされないという。

 このほか、中国に事務所を置く北朝鮮専門旅行会社「ヤング・パイオニア・ツアーズ」「高麗ツアー」も同期間に類似した内容の2泊3日の旅行商品を発売し、本格的なPRに乗り出した。

 サッカー韓国代表は、W杯カタール大会のアジア2次予選で北朝鮮と同じH組に入った。北朝鮮がホームゲーム開催の意向を示したことで、韓国代表は史上初のW杯予選での平壌遠征を行うことになった。

 中継放送や韓国選手団の訪朝など試合に関する詳細は、大韓サッカー協会がアジアサッカー連盟(AFC)を通じて北朝鮮と協議を進めているとされる。