南アフリカ主要都市ヨハネスブルクの郊外で、外国人所有とされる商店から自動販売機を運び出す略奪者ら(2019年9月2日撮影)。(c)GUILLEM SARTORIO / AFP

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【AFP=時事】南アフリカ警察は3日、同国で外国人嫌悪に基づく暴力が激化し、これまでに5人が死亡していると明らかにした。シリル・ラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領は取り締まりを言明。また、アフリカ連合(AU)、ナイジェリア、ザンビアは外国人襲撃を非難した。

 南アフリカの主要都市ヨハネスブルクでは、外国人を標的とする暴動が3日目に入り、アレクサンドラ(Alexandra)地区で商店への放火、略奪に及んだ暴徒らが警察にゴム弾で撃退される事態が発生。その数時間後には、おのやなたを持った者らを含む群衆が市中心部の商業地区に集まった。

 警察によると、これまでに南アフリカ人を中心に5人の死亡が報告されており、逮捕者は189人に上っている。

 ラマポーザ大統領はツイッター(Twitter)でビデオ声明を公開し、外国人が経営する事業所への襲撃は「まったく容認できない。南アフリカで起こることを許してはならない」と述べた。

 南アフリカでは高い失業率の要因として移民を非難する国民が多く、かねて外資系の商店や企業に対する暴力が散発的に発生してきた。

 同国は国境を接するレソト、モザンビーク、ジンバブエからの経済移民の主な流入国となっている。また、アフリカ最大の人口を抱えるナイジェリアや南アジアなど、遠く離れた国々からも経済移民が流入している。

 今週に入ってからの襲撃は、詳細は完全に明らかになっていないものの、過去の規模を上回っているもよう。暴力や商店での略奪は、ヨハネスブルクとその周辺のほか、2日には首都プレトリアでも発生。現地メディアは、経済移民が多く住む市中心部の商業地区マラバスタッド(Marabastad)地区で商店などが燃える様子を伝えた。

【翻訳編集】AFPBB News