初先発で初アシストを記録した北川。加入間もないが、少しずつチームメイトからの信頼を勝ち取っているようだ。 (C)Getty Images

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 現地時間9月1日に行なわれたオーストリア・ブンデスリーガの第6節、ラピド・ウィーンは、オーストリア・ウィーンとのダービーマッチに3-1で勝利した。

 この試合で先発デビューを飾ったのが、今夏に清水エスパルスから加入したFW北川航也だ。2トップに入った北川は、第5節のLASK戦に途中出場して新天地でのデビューを飾っていたが、スタメンはこの試合が初めてとなった。

 試合は7分、R・ウィーンがトーマス・ムルグのゴールで先制する。北川はこの得点シーンで、DFを引き付ける動きでムルグのシュートコースを確保し、現地実況アナウンサーに「キタガワのナイスブロック!」と称賛された。しかし、10分にA・ウィーンに同点とされ、以降は一進一退の攻防が続いた。

 1−1で迎えた51分、右サイドからのボールをエリア内で受けた北川が見せ場を作る。トラップしながらDF2枚を引き付け、背後に詰めていたタシアチス・フォンタスにバックパス。これをフォウンタスがダイレクトで蹴り込むと、シュートがDFの足に当たってディフレクションし、ネットに吸い込まれた。日本代表FWにとって、嬉しい初アシストとなった。

 その後も精力的に走り回った背番号32番は80分に交代。R・ウィーンは後半アディショナルタイムにも1点を追加して突き放し、勝点3を獲得した。

 この一戦での北川の仕事ぶりを、地元局『laola1』は「新顔のコウヤ・キタガワは、自らの能力を証明した」と伝えた。同じく地元局『ORF』も「彼のアシストは相手チームを惑わす、素晴らしい動きだった」と高く評している。

 同僚からの評価も上々だ。『laola1』の取材に応じたMFシュテファン・スチャブは「彼はとてもいい選手だと思う」とコメント。「テクニックもあるし、これからもっと馴染んでくれば、チームにもっと喜びを与えてくれるはずだ。今はコミュニケーションをハンドサインで行なっている段階だけど、チームにとてもフィットしていると思う」と続けた。

 また、アシストを受けたムルグは、「コウヤは非常に賢いプレーヤーだ。今は通訳を介してしかコミュニケーションが取れないけど、言葉が分からなくても、フットボールを理解しているので、難しくない。言葉ですべてを理解しなくても、うまくやっていける」と早くも信頼を寄せている様子だ。

 大きな身振りでボールを要求するなど、積極的にアピールしていた北川だが、まだボールに絡む機会が少なかったのも事実。チームのスタイルに馴染むことはもちろん、同僚たちとのコミュニケーションを密にしていくことも求められるだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部