PSVに加入した日本代表MF堂安律

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 日本代表MF堂安律が2日、合宿初日のトレーニングに緊急参加した。PSVは今月1日に公式戦があったため、当初は3日に合流する予定だったが、所属先のマルク・ファン・ボメル監督に早期帰国を直談判。約3週間にわたって公式戦から離れている中、少しでもコンディションを上げてW杯予選に挑んでいく構えだ。

 堂安は今夏、2シーズンにわたって過ごしたフローニンゲンからPSVに加入。オランダ国内でのステップアップを果たした。ところが手続きの関係で選手登録が遅れ、加入初戦はメンバー外が決定。8月10日を最後に公式戦から離れていたため、代表チームで状態を上げるべく、PSVの試合をスタンド観戦するより早期帰国を選んだ。

 2日の練習後、堂安は「手続きの問題で試合に出られないので、監督と話をさせてもらった。これはPSVのアイデアというより、完全に自分のアイデア。一日でも早く帰って僕のコンディションが良くなったほうが、PSVにとっても良いと思うから、そういう判断をさせてもらった。監督も理解してくれてよかった」と意図を説明した。

 また移籍直後に代表合流で2週間近くチームを空けるとなれば、所属先の立場に影響が出るリスクも考えられる。森保一監督も8月30日のメンバー発表会見の場で「彼と面談をしたりしつつ、そういったところも確認して招集している」と述べ、何らかの配慮があったことを明かしていた。

 しかし、堂安の頭の中に代表辞退という選択肢はなかったという。「代表を断る理由は僕はないと思っている。リスペクトしかないこの場所に選んでくれている中で『いつでも行きます』というのを伝えたし、そういう気持ちです」。今後も代表チームを担っていくことを見据えれば「トップオブトップに行けばつきもの」という考えだった。

 そうしたメンタリティーで帰ってきたからには、実戦離れを言い訳にする気はさらさらない。「試合をしていないのは自分自身も感じているけど、実際に試合になればそれは関係ない。(プレーが)悪ければ『試合勘がない』と言われるだけで、よかったら関係ない。強気でできたら」。まずは鹿嶋合宿でコンディションを上げ、5日のキリンチャレンジ杯・パラグアイ戦の出場を目指す。

(取材・文 竹内達也)