カタールW杯アジア2次予選に臨む日本代表は、順当な選考となった。

 日本代表の活動は6月以来となる。3か月の空白期間が横たわる。9月5日にパラグアイとのテストマッチを消化できるが、10日のミャンマー戦は負けられない一戦だ。森保一監督でなくとも、サプライズのある選考はしないだろう。監督就任からほぼ1年を経たチームに、サプライズは必要ないとも言える。

 GKとFWを除いたポジションは、それぞれ2人ずつが選ばれている。サイドバックは長友佑都、酒井宏樹、安西幸輝の3人だが、安西をバックアップとすれば3人で左右両サイドをカバーできる。不足はない。

 6月のキリンチャレンジカップで、森保監督は3−4−3をテストした。選手の反応はとてもポジティブなものだったと指揮官は話しており、一定の手応えをつかんでいる。とはいえ、ベースがあってこそのオプションという考えに立つことから、これまで同様に4−2−3−1がファーストチョイスになりそうだ。

 ミャンマー戦で幕を開ける2次予選では、キルギス、タジキスタン、モンゴルを含めた4か国と対戦する。グループ首位による最終予選進出は間違いないが、勝点を積み上げることのみが2次予選の目的ではない。

 2次予選は来年6月まで続き、同9月から最終予選に突入する。カタールW杯前年の21年6月までは、基本的にアジアの国との戦いが続いていく。
 
 だとすれば、同等または格下との試合を通じて、チーム力を高めていくことが欠かせない。アジア予選はW杯本番を見据えた強化のプロセスと捉えるべきなのだ。
 
 日本代表と所属クラブのシステムが同じで、同じポジションでプレーしている選手でも、果たすべき役割、プレーの優先順位などは微妙に異なるものだ。同サイドやとなりでプレーする選手が違えば、攻撃でも守備でもポジショニングが変わってきたりもする。
 
 クラブとの違いに戸惑うことなく代表の戦術を頭のなかに呼び戻し、そのうえで効果的なプレーをしていくには、時間をかけて身体に染み込ませていくしかない。ホーム、アウェイを問わずに勝利を求められる戦いを通して、チームのコンセプトを共有しながらコンビネーションを深めていくことが、勝って当然とみられる2次予選の最大のテーマだ。そのためには、格下相手にもベストの布陣を揃えていくべきなのである。
 
 マジョルカへ期限付き移籍して間もない久保建英の招集には、クラブでの定位置確保に集中させることを優先してもいいのでは、との意見があるかもしれない。だが、この18歳はこれから5年、10年と、代表の試合があるたびにヨーロッパから帰国することになる。厳しいスケジュールを乗り越えてクラブで結果を残し、代表でも貢献するサイクルを身体に馴染ませていってほしいと思うのだ。