ネイマール自身の希望は明白だが、いまだ結論は見えてこない。バルサ、マドリー、パリSGによる三つ巴の綱引きが続く。(C)Getty Images

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 パリ・サンジェルマンのブラジル代表FW、ネイマールのバルセロナ行きに、ふたたび暗雲が垂れ込めてきた。
 
 米ネットワーク『ESPN』は「金曜日の午前、パリSGが提示したオファーをバルサ側が拒否した」と報道。内容は、2億ユーロ(約250億円)にプラスして、ジャン=クレア・トディボ、イバン・ラキティッチを完全移籍で、ウスマンヌ・デンベレをレンタルで移籍させるもの。一時はこれでクラブ間合意に達したとの一報も流れたが、どうやら決裂してしまったようだ。バルサが3選手のいずれかの説得に失敗したとの情報もある。
 
 これを受けて同メディアは「きわめて信頼性の高い情報ソースによれば、もはやパリSGがネイマールを手放し得る“次なる一手”は見当たらないという。ただ、移籍市場が閉まるまであと3日の猶予があり、このビッグディールの可能性が完全に潰えたと見るのは時期尚早だろう」と記している。
 
 では、現場の指揮官は“ネイマール騒動”をどう捉えているのか。金曜日午後、オサスナ戦を2日後に控えた記者会見で、バルサのエルネスト・バルベルデ監督はこう本音を吐露した。
 
「ネイマールの一件について、わたしから話せることはなにもない。彼は別のチームの選手であり、我々はライバル(パリSG)の立場を尊重するのみだよ。ただそこは、最終的になにが起こるかは分からない。終わりが来れば、終わる。それだけのことだ」

 
 そして報道陣に「ネイマール問題に関してどのくらい疲れているか。10点を最高点としたら?」と問われると、「だいたい、9・5点くらいじゃないか」と苦笑を交えて答え、辟易としている胸中を明かした。さらにトレード要員に名が上がるラキティッチについても言及。「どれだけ重要な選手か計り知れない。なぜ彼の居場所がバルサにないなどと考えられるのか」と、熱っぽく語った。
 
 はたしてこのまま“世紀のカムバック劇”は幻に終わるのか。それとも局面はもうひとつの有力候補、レアル・マドリーへと一気にスライドするのか。このままパリSGに残留する可能性も十分に考えられる。

 どうやら週明け月曜日の期限いっぱいまで、事態はもつれ込みそうな気配である。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部