2019年に入ってから海を渡った日本代表選手たち

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 9月5日のキリンチャレンジカップ・パラグアイ戦(カシマ)、同10日のカタールW杯アジア2次予選・ミャンマー戦(ヤンゴン)に臨む日本代表メンバーにおいては、海外組が過去最多の19人を占めた。森保一監督はそうした変化の裏に、日本の育成を担うサッカー指導者の存在があることを指摘した。

 30日に行われた日本代表メンバー発表会見。質疑応答で「どのような手段で多くの海外組の情報を取り入れているのか」といった主旨の質問が飛ぶと、指揮官はそれに対する答えに先んじて「質問とは少し違うが…」と前置きし、以下のように熱弁した。

「まずは世界のマーケットにより多くの日本人が評価されて、その土地でプレーしている、チャレンジしていることは選手たちの努力の賜物。そうしたチャレンジを頼もしく思っている。またそれは選手だけでなく、日本の指導者の成果だとも思う」。

 今回発表されたメンバー23人のうち過去最多の19人が海外組。中でもGK権田修一(ポルティモネンセ)、GKシュミット・ダニエル(シントトロイデン)、DF植田直通(セルクル・ブルージュ)、DF安西幸輝(ポルティモネンセ)、MF遠藤航(シュツットガルト)、MF伊東純也(ゲンク)、DF板倉滉(フローニンゲン)、MF久保建英(マジョルカ)の8人は昨夏以降の約1年で海を渡った選手たちだ。

 そうしたステップアップはもちろん、選手たちの努力があってこそ。しかし、日本代表を担う指揮官は、その功績の陰に選手たちを育ててきた指導者の存在があると考えている。

「選手の努力はもちろんあってのことだが、選手を育てている日本の普及や育成、グラスルーツから選手に関わってきた指導者の皆さんが、選手たちを世界のマーケットにのぼるような選手に育てている。(海外組の増加は)日本の育成、そして所属チームの指導者の方々の成果だと思っている」。

 そのうえで「私も日本の指導者の一人として活動しているが、日本人の指導者の皆さんと世界で活躍できる選手を育てていければと思っている」と強調。日本サッカー界のピラミッドの頂点にあたるA代表、そして来年に控える自国での五輪代表を指揮している立場から、さらなる意欲を示した。

(取材・文 竹内達也)