森保一監督

写真拡大

 U-22日本代表の森保一監督は30日、北中米遠征を行うU-22日本代表を発表した。

 以下、森保一監督の公式会見要旨

●森保一監督

――川口能活コーチは色々な経験をしてきたが、吸収してほしいところは?

「川口能活コーチには彼が持っている国内外での経験、そして日本代表での経験を選手に伝えてもらえればと思っている」

――A代表のメンバー選考とも関わるが、五輪のベースとして期待されているメンバーだと思うが、五輪に向けたチーム作りは?

「メンバー選考というかチーム作りだが、チームのベースという部分ではこれまで戦ってきた、チーム作りをしてきた中で、これからもよりレベルアップを目指して、ベースの部分をやっていきたいと思う。東京五輪まであと1年を切っている中、選手を固定してチーム作りをしていく考え方ももちろんあると思うが、まずはアンダー世代のところであれば毎回招集の条件がある中で、コアでやっていけるかどうか分からないところがある。この年代はまだまだ選手の序列というか成長の段階で入れ替わりがあると思っているし、そこは東京五輪に向けても最後まで選手たちには自分を高めてもらい、その中で一番の選手を選ぶということで、よりたくさんの選手を見ていければと思う。自然とコアな選手は残ると思うし、あまり決めつけずにチーム作りをしていければと思っている。メキシコとアメリカに行かせていただいて、素晴らしい強化の試合をできるが、その中で選手たちにはいい経験をしてもらい、レベルアップしてもらえればと思う。その先にある東京五輪に向けて、東京五輪チームではなく、選手にもこれまで言ってきたが、A代表により多くの選手が、世代の代表を超えて入ってこれるようアピールしてほしいし、力をつけてほしいと思っている」

――トゥーロンのフィードバックを受けて、今回の遠征にどうつなげていきたいか。

「トゥーロンの大会では素晴らしい戦いと決勝まで行って、最後にブラジルに敗れはしたが、チームとして素晴らしい戦いを見せてくれたと思っている。トゥーロンでまず感じたのは選手たちが我々がやろうとするコンセプトのもと、アグレッシブにチャレンジしている姿が素晴らしかったと思うので、そういう姿勢を今回も見せてほしい。メキシコとはPK戦の末に日本が勝って決勝に駒を進めたが、よりアウェーの地で相手が次は日本に勝ってやろうとモチベーション高く戦ってくると思うので、そこでさらに良い戦いができるように、個々のパフォーマンスにプラス、チームとしてつながりを持って戦ってほしいと思う」

――U-20W杯組が入っているが、彼らに期待したいこと。

「U-20W杯に出た選手たちが一つ上の世代に入ってきてくれるというところでは、彼らが持っているものを見せてもらい、招集につなげてきた。U-20の選手だからというわけでなく、全ての選手がまだまだ成長の伸び代を持っている選手たちだと思うので、チームの戦いの中でコンセプトを理解してもらい、その中で自分の特徴を発揮してもらいたいと思う」

――この中からA代表に入ってほしいということだが、現段階でU-22の選手が4人入っている。どこかのタイミングで東京五輪の準備でA代表クラスの選手を帯同させていく逆算は?

「それも具体的にお伝えすることはなかなかできないが、すでにコパ・アメリカでも経験の浅い選手がA代表として誇りを持って戦ってくれたと思うし、世界の強豪と互角に戦える力を示してくれた。今回のA代表と東京五輪チームの活動の中で振り分けて、2つの活動を同時進行させることは今後もあり得るが、入れ替わりの部分は力を示してくれる選手はA代表でプレーする機会はあることもあるかなと思っている。いつということはお伝えできないが、日本代表を強化するために幅広くレベルアップすること、より高く選手が強くレベルアップできるように、チーム作りと活動をしていきたいと思っている」

――瀬古選手と安部選手が初招集だが期待している部分。

「まずは初招集の選手に関しては、所属チームで結果を出し、良いプレーを見せていくれている選手として招集した。瀬古に関してはC大阪でCBとしてプレー時間も長く出ているし、良いパフォーマンスもしているので、一度、東京五輪チームに来てもらい、プレーを見せてほしいということ。安部に関しては初招集だが、すでにコパ・アメリカも行っている。今は移籍して鹿島にはいないが、これまでの鹿島での活動はずっとチェックしてきているし、どのタイミングでチームに来てもらうかを考えながら今回の招集に至った」

――三好選手は招集されていないが、コンディションに問題があるのか。

「これまで常連組だった海外に渡った選手が未招集なのは、同じ条件が堂安やいろいろな選手にも当てはまったと思うが、コンディション的に練習があまりできていないということで見送った」