パラグアイ戦の予想スタメン。守備陣は経験豊富なメンバーが固めそうだ。

写真拡大 (全2枚)

 8月30日、9月5日に茨城県立カシマサッカースタジアムで行なわれるキリンチャレンジカップのパラグアイ戦、そして9月10日のカタールワールドカップ・アジア2次予選初戦のミャンマー戦(アウェー)に向けた日本代表23人が発表された。
 
「キリンチャレンジカップではパラグアイという強豪を迎えて良い準備をし、アウェーの地ミャンマーで(ワールドカップ)予選のスタートを切りたい」と説明した森保一監督は、今年1月のアジアカップで主力を担った吉田麻也、長友佑都らを招集し、東京五輪世代の選出は4人に止めた。
 
 その東京五輪世代は、堂安律、冨安健洋はすでにA代表の常連で、若手中心で臨んだ6月のコパ・アメリカから引き上げたのは久保建英、板倉滉の2人のみ。ワールドカップ予選初戦に向けて手堅い構成となった印象だ。
 
 もっとも指揮官は「ベストの選考をした」とも語っており、この23人が現状でファーストチョイスということなのだろう。
 
 そう考えると、スタメンは準優勝したアジアカップの主軸がベースになるはずで、その“鉄板メンバー”に若手をどう組み込むかが焦点となる。
 
 GKは今夏に移籍したシント=トロイデンでゴールマウスを守るシュミット・ダニエルが有力だ。コパ・アメリカで健在ぶりを発揮した川島永嗣、アジアカップで正守護神を務めた権田修一は、クラブで出場機会を得られておらず、コンディション面に不安を残す。
 
 最終ラインは左から長友、吉田、冨安、酒井宏樹が、経験値から考えても順当に名を並べそうだ。ただ、ポルティモネンセで開幕からフル出場を続けるSB安西幸輝、サークル・ブルージュで奮闘するCB植田直通、横浜で逞しく成長するCB畠中槙之輔のアピールにも期待したい。

【日本代表PHOTO】キリン杯・パラグアイ戦、W杯アジア2次予選・ミャンマー戦に臨む招集メンバー23人
 悩むのはボランチの組み合わせだ。柴崎岳は外せない存在として、その相棒を誰が担うか。ここまでの序列で考えれば遠藤航だが、8月13日にシント=トロイデンから移籍したドイツ2部のシュツットガルトでは、出場機会に恵まれていない。
 
 一方、J1で首位を走るFC東京でレギュラーを担う橋本拳人、フローニンヘンでCBではあるがポジションを掴んだ板倉滉のほうが状態は良いはず。それぞれのコンディションを森保監督がどう見極めるかだが、現状では橋本が先発に近いように感じる。
 
 中盤2列目の第一候補は左に中島翔哉、右に堂安となるだろう。ただヘンクの伊東純也も動きにキレがあり、流れを変えるジョーカーとしても活きそうだ。原口元気は今回のMF陣のなかでは49試合・10得点と最も実績がある。前回のワールドカップ予選の経験を還元したいところだ。
 
 2トップはこれまで通り、縦関係となるはず。CFは大迫勇也が軸で、スピードのある永井謙佑、身体能力の高い鈴木武蔵が、流れを変える切り札になりそうだ。
 
 セカンドトップは南野拓実と久保の争いと見られ、森保ジャパンでの経験値を考えればリードしているのは南野だ。ただ、久保の能力は森保監督も認めており、コパ・アメリカでも大舞台に物怖じしないメンタルの強さを示した。多くの注目を集めている存在なだけに、チャンスは与えられるだろう。
 
取材・文●本田健介(本誌編集部)