森保一監督(撮影:森雅史/日本蹴球合同会社)

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サプライズのないことがサプライズだった。

30日、森保一監督は2022年ワールドカップ・アジア2次予選の初戦、ミャンマー戦に臨む日本代表23人を発表した。過去のミャンマーとの戦歴は5勝5分2敗、もっとも最後に敗戦したのは1962年のこと。最後に戦ったのは1994年10月9日のアジア大会で、この時は5-0で勝っている。

アウェイゲームとはいえ、当然完勝が求められる相手でもある。ところが、森保監督が選んだメンバーは全員招集経験のあるプレーヤーで、しかも平均年齢は26.3歳。万全、慎重、堅実な選考だったと言える。

今回も激戦が予想される次のステップ、アジア3次予選やワールドカップ本大会を睨んだときに、親善試合ではなく、相手との力の差があり大胆なテストができるのは、この2次予選が最後となる。

たとえば同時に発表されたU-22日本代表のメンバーでこの初戦に挑んでもよかったのではないか。本来ならば、新戦力の発掘、選手のコンビネーションの熟成、システムの多様化など様々なトライをするべきときだろう。

この点を質問された森保監督は「やりたいことはある」と笑顔を見せた。だが、「しかしながら、私が考えているのはこれまでやって来たベースをチームとして常に確認しながら、ベースの土台をおきくする」ことだと続けた。

指揮官は「アジアの大会を経験しながらさらに成長していくというチャレンジをしてもらう」という。またシステムのバリエーションについては6月のコパアメリカで3バックを試しており、今後も「試合の中でチャンレジしたい」とした。

つまり、チームの戦い方のベースはすべて出来上がり、あとは熟成だと宣言したのだ。あとは「自分たちが戦いの中でどうやって成長していくか」だと監督は言う。ここまでの戦いの中で達成したことに対し、監督は手応えを感じているということだろう。

今後も選手の調子によって入れ替わりがあるだろうし、来年以降は五輪選手ももっと多く選考されるようになるはずだ。だが、2018年ロシアワールドカップの直前に監督交代という大胆な舵を切った日本は、今回着実に積み重ねることで次のステップを目指そうとしている。

【テキスト・写真:森雅史/日本蹴球合同会社】