最強の膣トレ!? フランス人に学ぶ「ママになっても美しくある姿勢」
フランス在住の、ベルジェロン容子さんが先日、4年ぶりに日本に一時帰国した際、テレビを見ていて何よりも驚いたのは、生理用品のCMよりも頻繁に映し出される、尿もれパッドのCMだったといいます。
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日本にいると気づきませんが、いつのまにか、尿もれする女性は当たり前、その対処にはパッド、という風潮になってしまっているのかもしれませんね。そう考えると、怖くなりませんか?
主に産後の尿漏れを予防するための骨盤底筋群を鍛えるトレーニング、いわゆる膣トレは、関連書籍が話題になったりして、認知度こそ多少は上がってきているようですが、なかなか浸透しているとまでは言えない気がします。
デリケートな話題でもあるため、なかなか人に聞いたりすることも憚られることも、浸透しない原因のひとつかもしれません。
膣という見えにくい場所のトレーニングをするには、いかにイメージできるかにかかってきます。本書にはイメージを助けるイラスト、そしてユニークな表現が満載です。
さっそく今日からでも始められるフランス式膣トレ、ベルジェロン容子さんの『フランス式1分膣トレ』をもとに、ご紹介していきます。
尿もれ防止以外にこんな効果も!
30〜50代のフランス人女性の90パーセントが認知している膣トレ。さらに、膣トレの効果を実感する女性は84パーセントにも上るというのです。
いわゆる膣トレの効果というと、真っ先に尿もれ防止が浮かぶ人が多いと思います。
ですが、フランス式膣トレの効果は尿もれだけにとどまらず、ダイエット、メンタルの悩みが晴れたり、腰痛や肩こりといったからだの不調が軽くなったり、さらには姿勢がよくなったりと、多岐にわたるというのです。
まさに、美と健康両方を手に入れられるトレーニング!
フランス人女性がいつまでも女性としての輝きを大事にする理由が、膣トレの浸透度合いからもわかりますね。
実際に、ベルジェロン容子さんも、膣トレのおかげで、三度の産後毎に元の体重近くまで戻せているのだとか。
基本の「膣呼吸」をマスターしよう
フランス式膣トレの基本は、空気をたっぷりも体内に取り込み、息を吐き出すときに膣から「上へ上へ」と空気を押し出すようにしながら膣を動かす「膣呼吸」です。
膣呼吸が身につけば、腹部のインナーマッスル(腹横筋、大腰筋、腸骨筋)が常に刺激され、下腹がへこむとともにくびれをつくる力が高まります。
普段の生活を送る上で常に膣を引き上げる意識を持てるようになれば、しめたもの。
では、さっそくやり方を説明していきます。
まずは、膣の動きを意識しやすいようにあお向けになります。足裏を合わせ、足でひし形の形をつくります。両手は股関節に置きます。息を吸うときは、大きくたっぷりと胸やおなかに空気を送り込むよう意識しながら、膣は脱力します。息を吐き出すときは、反対に膣を意識します。膣から上へ上へと空気を押し出すようにします。この緩急が筋肉を育てるサポートになるのです。
うれしいことに、本書にはQRコードがついていて、自宅にいても、ちょっとした外出の合い間でも、音声によるガイドを聴きながら膣トレに励むことができます。
膣呼吸、さらに細かく
膣呼吸は、膣まわりを前・中・後ろと3つのパートに分けて意識しながら行います。
まず前で意識するのは、尿道口。ここからストローで水を吸い上げ、キープするイメージです。
中は膣そのものを扉に見立てて、その内側を上昇させるイメージ。例えるならば、エレベーターの箱です。息を吐きながら、エレベーターの箱が体に中心に向かって上昇していく絵を想像してみてください。
後ろはお尻の穴でペットボトルのふたをしめるイメージ。ぎゅぎゅっとスクイーズする感じです。
このように、本書にはイメージを喚起する多彩な例えとイラストが多数使われています。
今まで、どうも膣トレのイメージがしにくいと思っていた人にも、かなりわかりやすいのではないかと感じました。
座るときも、歩くときも
次に、日中仕事や家事をしながらできる、究極の「ながら膣トレ」を紹介します。
1日オフィスで座りっぱなしというママにオススメなのが、「膣トレ座り」。
左右のお尻の中央にある骨、座骨で座るように腰かけます。自然と、背もたれに頼らず、軽く腰かけるような形になると思います。
背筋はまっすぐに、頭頂部は天井から引っ張られているイメージで、呼吸するときに膣を体の内側に引き上げるように力を入れます。このとき、耳、肩先、骨盤の横が一直線になるように気をつけて。
次に、膣に効く「膣ロックウォーク」をご紹介します。
その名の通り、ただ歩くのではなく、膣に鍵をかけるように膣を閉じ、そして引き上げて歩きます。
やはり頭頂部は天井から引っ張られているように歩きます。少し大股で歩きましょう。
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いかがでしたでしょうか。これならできるかも、と思えたときが、始めるタイミングです。
本書には、この他にもまだまだ豊富な膣トレメニューが載っています。動きのイメージがしやすいので、飽きずに続けられ、いつのまにか膣を意識することが自然にできるようになると思います。
年齢や出産のために、美と健康をあきらめることはありません。フランス人女性に倣って、今度こそ、膣トレを習慣にしてしまいましょう!
【監修】ベルジェロン容子
ヨガをベースとしたパーソナル・トレーニングを行う。フランスやアメリカで活動。フランスで出産後、フランス式膣トレ「レエデュケシオン デュ ペリネ」に出会い、それを取り入れた独自メソッドを開発。3児の母。