VAIO新社長に日本産業パートナーズの山本知弘氏、吉田秀俊氏は相談役に就任
VAIOの代表取締役社長を務めてきた吉田秀俊(よしだ ひでとし)氏が8月27日付で退任し、執行役員副社長の山本知弘(やまもと ちひろ)氏が代表取締役兼執行役員社長に昇格しました。 吉田氏は退任後、相談役として就任しました。

吉田社長は1956年生まれで、元々日本ビクター(現・JVCケンウッド)の代表取締役社長を務めていた人物。その後2017年6月15日にVAIOの社長に就任します。吉田社長はマーケティングの経験が長く、就任後の会見では製品作りにも注力していく考えを示していました。

▲VAIO SX12

その言葉とおり、LTEを搭載したノートPC「S Line」や、最近では「VAIO S11」とほぼ同サイズながらフルピッチキーボードと12.5型液晶を搭載した「VAIO SX12」など、VAIOならではの製品も数多く登場しています。

▲VAIO新社長の山本知弘氏

一方、VAIOの新社長となった山本氏は1972年生まれで、シンクタンクや経営コンサルティングなどの経験があり、2013年4月からは日本産業パートナーズに入社(現職)。そして、2015年8月からVAIOの社外取締役として参画していた人物です。

VAIOは人事異動および経営体制変更の理由について「吉田は、VAIOブランドの価値向上を掲げ、2年間の在任中に、PCの機種ラインアップの拡充、EMS事業の拡大、ソリューション事業への参入などを実施し、連続増収増益を達成。当社の長期的成長に向け道筋をつける、という就任時のミッションを完遂しました」と説明。さらに山本氏について「山本は、研究開発から経営コンサルティングに転じ、ハイテク業界を中心に多くの経営課題に取り組んできた経歴を持ちます。当社には、社外取締役として、創業期から経営に参画、戦略課題などへの提言を行ってきました」と述べ、今後は山本体制により成長戦略の策定・具体化・実行に、よりスピード感を持って邁進するとしました。