西田敏行

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 現在放送中のドラマ『サイン―法医学者 袖木貴志の事件―』(テレビ朝日系)に、出演している西田敏行(71)。相変わらず多くのドラマや映画で彼の姿を見かけるが、彼が出るシーンをよく見ると、ちょっと不可解な点が……。

【写真】プライベートでも杖をついて歩いていた西田敏行

心配される体調

「ここ数年、歩いたり、走るシーンがほとんどないんです」(芸能プロ関係者)

 たしかに、出演中の『サイン』や昨年日本テレビ系で放送された『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』、'17年のテレビ朝日系ドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜第5シリーズ』でも、基本的に座っているシーンばかり。

 実は、最近の撮影現場ではこんな指示が出ていた。

「2〜3年前から、“西田さんを長時間、歩かせるシーンは控えるように”という指示が出されているんです。現場では、“足の調子が悪いのでは”という声があがっていますよ」(テレビ局関係者)

 9月27日に公開される映画『任侠学園』にも出演が決まっているが、ここでも彼を心配する声が。

「8月21日に、同作のリハーサルや劇中映像を収めたプロモーションビデオが公開されるイベントがあったのですが、歩くときに杖をついていましたよ。元気ならば杖は使わないと思うのですが、いったい何があったんでしょうか……」(スポーツ紙記者)

 今年で72歳になる西田だが、数々の功績をあげてきたウラでは多くのケガや病気を経験してきた。

「'01年に頸椎性脊髄症で神経圧迫部位を除去する手術をしました。その後も、'03年に心筋梗塞で倒れて、'16年には自宅のベッドから転落して頸椎亜脱臼の手術を受けた後すぐに、胆のう炎の手術も受けました」(同・スポーツ紙記者)

 西田の下半身に“異変”が起きているのだろうか。

妻に直撃すると

 8月中旬のお昼すぎ、都内にある自宅に帰ってきた彼の妻に話を聞いた。

─最近、ドラマなどで座るシーンが多いですが、足の調子が悪いのですか?

「少しひざを痛めているんです」

 声をかけると一瞬、驚いた様子を見せたが、立ち止まって答えてくれた。

─3年前に頸椎を亜脱臼したときの影響ですか?

「それとはまた別だと思うのですけれども……」

 さらに質問を続けようとすると、表情を硬くして足早に家に入ってしまった。

 日本で唯一の足の総合病院である、『下北沢病院 足病総合センター』 センター長の菊池恭太氏は、3年前のケガと、現在ひざを痛めていることに直接的な関係はないと指摘する。

「ただ、頸椎を痛めたときに、頸椎の中に走る脊髄や神経を損傷したことで、神経に影響が出た場合、筋力や身体のバランス機能が低下したり、足の運びがぎこちなくなるなど、歩行機能が低下する場合があります。身体機能が衰えたことで、ひざにかかる負担も増えると思いますね」

 ひざを痛めていることに関しては、こんな可能性も。

「変形性膝関節症が推測されます。特に、西田さんと同じ60〜70代の人はかかりやすい。原因としては、単にひざを使い古したことによる先行する要因がない一次性のものと、ひざをケガしたり、病気をしたことで関節を悪くする二次性のものがあります。西田さんの場合、どちらの可能性もありますが、頸椎を痛めて身体機能が衰えたことで、ひざへの負担が増えて患うことが考えられます」(菊池氏)

 ひざの件に関して、西田の所属事務所に問い合わせると、

「ひざを痛めていることは事実です。3年前に頸椎をケガしたころから悪くなりましたが、大きな病気ではなく、年齢を重ねたことでひざの関節を悪くしたためです。(テレビや映画に出る際は)事前にそうした事情を話し、身体の状況に合った仕事をしています」

 また彼が元気に歩くシーンが見られるといいけど……。