ウクライナが「投資の穴場」!? 現地で不動産購入した投資家が語るその理由とは

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 ロシアのクリミア半島への侵攻以来、政情不安のイメージが根強いウクライナだが、実は投資対象国としては「穴場」になっているらしい。実際に現地で不動産を購入した内藤忍氏の話を元になかなか一般人が知りえない世界を紹介!

◆今がまさに狙い目!? ウクライナ投資が熱い理由

「ウクライナは1人当たりGDPがフィリピンやベトナムなどと同程度と、ヨーロッパでも最低レベルですが、実際に行ってみるとイメージとは大違い。街は清潔で美しい歴史的建造物が立ち並び治安も悪くない。アジアの新興国のような猥雑さはなく、貧しさも感じさせません。新興国並みの物価水準である上、最近は貨幣価値も暴落しており、投資先として有望だと判断しました。ウクライナへの投資は、今がまさにチャンスかもしれません」

 そう語るのは、資産デザイン研究所代表の内藤忍氏だ。内藤氏は今年2月、ウクライナの首都キエフにある高級レジデンスの一室を投資用物件として購入したという。

 内藤氏の投資戦略は、実力よりも低く見積もられたウクライナ経済を背景に、割安な為替レートで物件を購入し、為替のリバウンドによる資産価値の上昇を期待するというもの。ウクライナは’14 年にロシアがクリミア半島に侵攻して以来、同国の政情不安を受け、現地通貨のフリヴニャが米ドルに対して4分の1にまで下落している。

「私が購入した物件は日本円で約1200万円だったのですが、以前なら4倍の4000万円はしたはずですから、簡単には手が出せなかった。それが通貨変動で4分の1にディスカウントされているわけですから、相当なお買い得です。仮に、フリヴニャが米ドルに対して2分の1まで戻ったとしたら、1200万円で買った物件が2400万円の価値を持つ計算になり、売却すれば大きな利益を生みます」

◆フリヴニャは明らかに売られすぎている?

 もちろん、確実にフリヴニャが値上がりするとは限らない。ウクライナ情勢がさらに緊迫化すれば、まだまだ値下がりする懸念だってある。だが、内藤氏は現在が底値だと見ており、これ以上下落する可能性は低いと考えているそうだ。

「クリミア侵攻による政情不安は局地的なものに留まっており、キエフなど他の地域への影響はほとんどありません。そうした実情を踏まえれば、フリヴニャは明らかに売られすぎ。キエフが戦火に見舞われるような事態にでもならない限り、これ以上通貨価値が下がるのは考えにくい。それどころか、ウクライナとロシアの関係が少しでも融和ムードになれば、とたんにフリヴニャが値上がりするはず」

 つまり、かなり分がある賭けとも言えそうなのだが、内藤氏はウクライナ経済自体のポテンシャルにも注目している。

◆EU・ロシアとの関係が鍵

 同国は経済戦略としてITや仮想通貨といった成長分野に力を入れているだけでなく、ロシアの傘から逃れ、EUに接近するというのが同国の基本戦略になっているという。これは、ロシアによるクリミア半島の実効支配が今後どうなるかにもよるが……。

「ウクライナがロシアと距離を置き、EUに加盟することになれば、諸外国から同国への投資熱が高まり、経済成長によって通貨価値の上昇が予想されます。それが反映される形で、不動産価格や家賃も高騰するはずなので、売却益でも家賃収入でもさらなる利益が期待できるでしょう。しかし、先行者利益を得るためには、今のうちから投資しておく必要があります。もっとも、ウクライナ経済はロシアに依存している部分も大きいので、両国の関係が悪化すれば、成長が鈍化するリスクがあるのも忘れてはいけません。ハイリスク・ハイリターンなのです」

◆EUに加盟した場合魅力的になる「永住権」

 さらに、内藤氏が挙げるもう一つのメリットが永住権の存在だ。実はウクライナでは、10万ドル以上投資した外国人には無期限の永住権が与えられる。

「まだ可能性は低いですが、もしウクライナがEUに加盟すれば、EU諸国の永住権を得られることになります。ウクライナ投資というと、懐疑的な目で見られがちですが、メリットは非常に大きい。不安材料もあるものの、個人的な感覚としてリスクはアジアの新興国への投資と同程度といったところでしょうか。それでいて、期待できるリターンは大きい。ヨーロッパに自分の資産を持つのは夢があるし、何よりウクライナは投資先として面白い。1000万円程度のカネであれば、投じる価値は十分あります」

【内藤 忍氏】
経済評論家・投資家。マネックスグループ各社の代表などを経て「資産デザイン研究所」を設立。海外不動産や現代アートなど、投資対象は多岐にわたる。投資に関する著書多数。メールマガジンは読者4万人以上
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