トルコの首都アンカラで、女性殺害事件に抗議する女性たち(2019年8月23日撮影)。(c)Adem ALTAN / AFP

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【AFP=時事】トルコで23日、女性が娘の目の前で元夫に殺害された事件の動画がインターネットで公開され、国民の間で激しい怒りを呼んでいる。

 動画の中で、血まみれのエミネ・ブルト(Emine Bulut)さん(38)は、「死にたくない」と10歳の娘に向かって叫び、娘は涙を浮かべて「ママ、お願いだから死なないで」と言っていた。

 日刊紙ヒュリエト(Hurriyet)によると、ブルトさんは今月18日、中部アナトリア(Anatolia)地方の都市クルッカレ(Kirikkale)のカフェで、4年前に離婚した元夫のフェダイ・バラン(Fedai Baran)容疑者に刺され、搬送先の病院で死亡が確認された。

 民放NTVの報道によると、バラン容疑者は警察に対し、いつも携帯していたナイフでブルトさんを殺害したと供述した。

 ブルトさんの名前はツイッター(Twitter)で世界のトレンドワードとなり、ハッシュタグ「#olmekistemiyorum(死にたくない)」はソーシャルメディアで広く引用された。

 首都アンカラでは23日、ブルトさん殺害事件に抗議するデモが行われ、数十人が参加した。

 動画が公開されるやいなや、アブドゥルハミット・ギュル(Abdulhamit Gul)法相をはじめとする当局者やセレブ、トルコ1部リーグのベシクタシュ(Besiktas)などのサッカークラブはブルトさん殺害事件を非難した。

 イブラヒム・カルン(Ibrahim Kalin)大統領報道官は、「この殺人犯は、最も厳しいやり方で罰を受けるだろう」とツイートした。

 政府によると、心理学者チームが娘のケアに当たっているという。

 トルコでは女性に対する暴力が急増しており、政府は必死で食い止めようとしている。

 女性権利団体「We Will Stop Femicide」によると、男性に殺害された女性の数は、2011年は1年間で121人だった。2017年は409人、2018年は440人、2019年は上半期だけで214人となっており、増加傾向にある。

【翻訳編集】AFPBB News