ディズニー・レジェンド受賞式に出席したロバート・ダウニー・Jr

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 現地時間23日、映画『アイアンマン』(2008)などで知られる俳優のロバート・ダウニー・Jrさんが、アメリカ・カリフォルニア州アナハイムで開幕したディズニーのファンイベント「D23 Expo 2019」内で、同作を手掛けたジョン・ファヴロー監督と共に、ディズニー・レジェンド受賞式に出席した。

 1987年に創設されたディズニー・レジェンドは、ディズニーに多大な貢献をした人物に授与される賞。受賞者には、ミッキーマウスの右手がモチーフのブロンズ像が贈られるほか、バーバンクの本社にサインと手形が刻まれ、まさにディズニーの伝説の一部となる。授賞式会場には7,000名のファンが詰め掛け、28か国から180名のメディアが参加。ディズニーCEOボブ・アイガー氏の紹介で登壇したロバートさんは「初めてディズニーランドに行った時、僕は逮捕されて、すぐに別の場所に連れて行かれました。許可なくゴンドラの下でマリファナを吸っていたからって理由で捕まったんです。でも、そんなことしていいって許可ってあるのですかね?(笑)」と告白。

 過激なジョークで笑いを誘ったロバートさんは「2008年から、これほど長くトニーを演じ続け、テクノロジーは人類を良き方に導くことも、逆に破壊を導くこともできるというテーマを語り続けられたことは、僕にとって素晴らしい贈り物です。それは、全てファンの皆さんのおかげなんです」と感謝を述べる。

 『アベンジャーズ/エンドゲーム』をもって、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)から卒業するとされているロバートさん。「これからも拡大し続けるシネマティック・ユニバースの一部として、僕はずっと存在し続けます。ということで、未来へ乾杯」とスピーチを締めくくると、会場のファンからは喝采が送られた。

 そしてこの日は、『アイアンマン』でロバートさんとタッグを組んだファヴロー監督もレジェンドに選出。監督最新作『ライオン・キング』や、『スター・ウォーズ』のスピンオフドラマ「ザ・マンダロリアン(原題) / The Mandalorian」など、数多くのディズニー作品に携わるファヴロー監督は「ディズニー、マーベル、スターウォーズ、ファンの皆さん、そして僕の家族、全てのファミリーに感謝します。あなたたち(ファン)のおかげで、僕はここにいられるのです」と笑みを浮かべる。

 さらに「テクノロジーとはマジックの創造を可能にするもの。ウォルト・ディズニーはそうして僕たちが生きている文化を作り、それを次の世代へと手渡してきました。ディズニーは、まさにそれを実践しています」と続けたファヴロー監督は、名作アニメ『ファンタジア』の名を挙げると「あの映画のメッセージを思い出してください。ミッキーは最初、マジックを見て混乱します。でも魔法使はそれが安全なものだと見せてあげて、次の世代に引き継いだ。僕も、同じことをやっているのです」と語り、喝采を受けた。

 今回の授賞式では、『スター・ウォーズ』シリーズでダース・ベイダーの声を担当するジェームズ・アール・ジョーンズさん、映画音楽の大家ハンス・ジマー さん、ディズニーチャンネル出身で映画『ムーラン』の主題歌も務めたクリスティーナ・アギレラさん、 ミンナ・ウェンさん、ベット・ミドラーさん、ロビン・ロバーツさん、振付師のダイアン・ソイヤーさん、ケニー・オルテガさん、振付師のバーネット・リッチさん、ウィン・チャオさんらがディズニー・レジェンドに選ばれた。

 2017年の授賞式では、『スター・ウォーズ』シリーズのマーク・ハミルさん、キャリー・フィッシャーさん、アメコミ界の巨匠スタン・リーさんらがディズニー・レジェンドに選ばれている。