果たして北陸に初の深紅の大優勝旗をもたらすことが出来るのか? 注目である。

◆春の選抜初戦で勝ってるだけに負けられない

 実はこの両校は今年の春の選抜初戦で顔を合わせている。そのときは星稜がエース・奥川恭伸が強力・履正社打線から毎回の17奪三振という快投を見せ、3-0で快勝しているのだが、この春の選抜初戦と同じカードが夏の選手権の決勝戦で再戦となるのは、筆者の知るかぎり過去にたった1例のみ。

 ’63年の第45回大会の明星(大阪)-下関商(山口)である。このときは春の選抜で下関商の剛腕エース・池永正明(元・西鉄。現在の埼玉西武)が明星の強力打線をわずか3安打に封じ込め、5-0で完勝。逆に夏の選手権は明星打線が池永の攻略に成功して2-1で競り勝ち、下関商の春夏連覇を阻止している。

 と、こう書くと今回の履正社-星稜も何やら似たような状況になっている感じである。星稜にとっては履正社がかつての明星と同じ、大阪勢というのも不気味な符合ではある。

――1回戦で大会最多タイ記録となる1試合5本塁打を放ち、5試合連続二ケタ安打をマークするなど超強力な打線が自慢の履正社。対する星稜はここまでの5試合で失点わずかに5。エース・奥川に至っては自責点0という強力な投手陣を誇る。

 まさに“最強の盾”と“最強の矛”が激突することになった最後の大一番。どちらにとっても“絶対に負けられない戦い”を制したチームが、令和初の王者に輝くこととなる。野球ファンよ、刮目必至だ!!<文/上杉純也>