楽天・平石洋介監督【写真:荒川祐史】

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前回抑えられたロッテ小島から茂木、ブラッシュが本塁打

■楽天 3-1 ロッテ(21日・ZOZOマリン)

 楽天は21日、敵地ZOZOマリンでロッテと対戦し、3-1で競り勝った。ロッテ先発・小島から2本のソロ本塁打を放ってリードし、先発・則本昂が6回2/3を1失点の好投。9回にも田中の適時三塁打で1点を追加して逃げ切った。則本昂は今季3勝目(3敗)。敗れれば5月17日以来の借金を抱えるところで踏みとどまり、貯金を「1」とした。

 ロッテのドラフト3位ルーキー小島とは2度目の対戦。初対戦の3日は6回5安打無得点と沈黙したが、この日はお返しした。3回に茂木が12号ソロ。7回にブラッシュが23号ソロを放ち、試合の主導権を握った。

 ここ3試合白星から遠ざかっていた則本昂は、6回まで2安打無失点の好投。7回2死一塁の場面で降板すると、2番手・ブセニッツが1点を失うも、8回は森原、9回は松井が無失点に抑えて僅差を逃げ切った。松井は2年ぶり自身4度目の30セーブに到達した。

 平石監督は「まっすぐのキレが良かった。スライダー、カットボールのコントロールも良かった」と則本昂を称賛。103球での交代には「球数ではない。(投球を見て)そろそろと、投手コーチと話をしていた。迷いはなかった」と説明。「森原もあそこ(8回)で流れを切ってくれた。松井もしっかりやってくれた」と8、9回を締めた両投手に賛辞を贈った。

 そして9回に貴重な3点目を挙げた2人も褒めた。2死から和田が安打で出塁し、田中が適時三塁打。「大きかった。1点差と2点差では、バッテリーの心理も違ってくる。(和田)恋は足は速くないが、うまいスライディングをしてくれた」と満足げに試合を振り返った。(岩国誠 / Makoto Iwakuni)