金曜夜に行われたブンデスリーガ開幕戦、ヘルタ・ベルリン戦では改めて、移籍への希望を改めて明確にしたレナト・サンチェス。ただバイエルンのカール=ハインツ・ルメニゲ代表は、不満に理解を示しつつも「たった1・2試合で逃げ出すというのは、いかがなものか」と苦言を呈していた。

 昨季では激しい中盤での争いに晒された同選手。この夏でも「魅力的なオファー」がサンチェスに届いていたことはルメニゲ代表も認めるところだが、コヴァチ監督が構想に入れていたことから残留する流れに。そしてドイツ杯初戦では先発出場している。

 しかしながらブンデスリーガ開幕戦では、再び終盤まで出番を待つ結果に。そもそもコヴァチ監督が思い描く構想はどこにあるのか?中盤では先日獲得したコウチーニョやキュイザンスも含め、ゴレツカ、ミュラー、トリッソらがひしめき合っており、考えられるオプションとしてそのダイナミズムとフィジカルさを活かした、ティアゴが確保している守備的なボランチのポジションということになるだろう。そこではダブルボランチも考えられるかもしれない。

 ただいずれにせよ言えることは、試合の中で安易なロストなどミスがまだ見受けられる22才のMFにはまだ我慢が必要であり、それと同時に「まだチャンスはやってくる。我々は彼の実力へ確信している」とのルメニゲ代表の発言と、決して手放そうとしないその姿勢からも、バイエルンからは確かな評価を得られているということだ。