【ネタばれ】きっかけは不和や不満?人気TVシリーズキャストのショッキングな降板劇6選

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海外のドラマシリーズでは、シリーズの途中、もしくはシーズンの途中に主要キャストが降板することがしばしばある。その理由は様々で、新たな仕事のためであったり、家族との時間を大切にしたいと説明されることもある。同様に、非常に残念なことではあるが、キャスト同士の不和や、現場への不満を募らせ、去ることを決断する役者も少なくない。米US Weeklyがここ数年にカメラ裏でのトラブルがきっかけでキャストが降板したTVシリーズを掲載しているので紹介しよう。


(※本記事は、同シリーズのネタばれを含みますのでご注意ください)

『アフェア 情事の行方』

・ルース・ウィルソン(アリソン・ロックハート役)

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シーズン4第8話で、ショッキングな展開を迎えたアリソン。そのエピソードが放送された後、ショーランナーのサラ・トリームは「それは彼女の希望で、新シーズンの脚本を書き始める前に(降板が)決まったの。何かが発覚したわけではなく、長い時間かけて考えられたこと。彼女が出演するすべてのシーンを最初に撮影してから、他のシーンを撮影していたのよ」と説明した。

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ルースは米CBSの朝の情報番組『This Morning』のインタビューで、降板が自分の意思であることを認めた上で、その理由を説明することは「(契約上)許されていない」とコメント。その後、番組を去った背景には「(そこに至るまでの)大きな話がある」と明かしながらも、「出演料の男女差が理由ではない」ということだけは明言している。一方で、具体的な降板理由を求められた放送局の米Showtimeは、単純にキャラクターのストーリーラインの結末だと述べ、アリソンのための物語は自然な形で描ききったと声明を出している。

また、ルースの降板が明らかになった直後に、ジョシュア・ジャクソン(コール・ロックハート役)とカタリーナ・サンディノ・モレノ(ルイサ役)も続けて番組からの卒業を発表した。

『グッド・ワイフ』

・アーチー・パンジャビ(カリンダ・シャルマ役)

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主人公アリシア(ジュリアナ・マルグリーズ)とかつての盟友カリンダ。最初の2シーズンでは仕事を通して徐々に心を通わせ、いつしか親友同士になっていった二人...。しかし、過去にカリンダがアリシアの夫ピーター(クリス・ノース)と関係を持っていたことが明らかになり、二人の関係にヒビが入る。それは演者同士も同様だったようだ。

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かねてより不仲がささやかれていた二人。ほぼ2年ぶりの共演となるシーズン6のファイナル、馴染みのバーでの再会シーンに期待が寄せられていたが、『グッド・ワイフ』を降板している。

『リーサル・ウェポン』

・クレイン・クロフォード(マーティン・リッグス役)

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2018年4月、主人公の1人であるマーティン役のクレイン・クロフォードの態度に問題があり、現場の空気が悪くなっていることが報じられた。その直後、自身の態度について叱責を受けていたことを認め、謝罪のコメントをInstagramに投稿したが、残念ながらクレインは翌月に解雇され、マーティン役はショーン・ウィリアム・スコット(『アメリカン・パイ』シリーズ)に引き継がれた。

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しかしながら、後釜が無事に決まった後、クレインとともに主演を務めていたデイモン・ウェイアンズは、彼への不満を爆発させた。クレインが監督を務めたエピソードでの撮影中に怪我をしたこと、また現場で女性を泣かせていたことを明らかにした。

同年8月、クレインはデイモンの主張を否定し、撮影中にアシスタントディレクターがうるさくしていたため、イライラしていたと当時の状況を説明。そして、米FOXは二度と見ないと断言した。

今年2月には、デイモンが体力的に厳しいことを理由に降板することを発表している。

『キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿』

・スタナ・カティック(ケイト・ベケット役)

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大人気シリーズで主役コンビのひとりを担っていたスタナだったが、米ABCはシーズン8の放送期間中に、突如として同シーズンをもって彼女が降板することを発表し、ファンを驚かせた。さらにその翌日、US Weeklyはネイサンとスタナが現場のセットの外では話をしておらず、長年にわたって確執があったと報じた。関係者が「二人の不和は明白だった」とUSに明かしたという。

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米ABCは予算削減のためにスタナを降板させ、シーズン9への更新を検討していたが、結局のところ、シーズン8で番組の幕を降ろすことを決めた。それから2年後にこの降板劇について初めて口を開いたスタナは、「傷ついたし、厳しい結末だった」と当時の心境を明かしていた。

『シカゴP.D.』

・ソフィア・ブッシュ(エリン・リンジー役)

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シカゴを舞台にした大人気犯罪捜査ドラマ『シカゴP.D.』オリジナルキャストだったソフィア・ブッシュは、シーズン4をもって降板することを決断した。ソフィアも放送局の米NBCも降板の理由を明確にはしなかったが、ファンがその理由を問い続けると、ソフィアは自身のInstagramに次のように綴った。「番組を去るには、長い時間とかなりの労力が必要だった。どうか私の地位を落とすことで私の能力さえも下げるようなことはしないで。私は辞めたいと思ったからそうしたの。それで話は終わりよ」

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それから2ヶ月後、米ポッドキャストの『UnStyled』に出演すると、シーズン2が終わる頃には「これ以上は続けられない」と感じていたことを告白。

詳細は明らかにしていないが、「毎日現場に行くことで"惨めさ"を感じていた」という。「まるで、燃える建物に閉じ込められていたような気分だった。本当にアンハッピーで、私にとっては憧れの仕事だったけど、惨めで、去るしかなかったわ」

別の機会では、アメリカの人気TV司会者アンディ・コーエンから降板の理由に共演者が関係しているかと尋ねられると、「複雑なこと」として上で、「あの番組にいる99.9パーセントの人たちは私の家族よ」とコメント。さらに、残りの0.01パーセントに当てはまる人が現在も番組に出ていることも認めた。

『グレイズ・アナトミー』

・キャサリン・ハイグル(イジー・スティーヴンス)


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キャサリンが大ヒットドラマ『グレアナ』から去ったのは2010年のこと。家族との時間を大切にしたいことが理由だった。しかし、多くのファンは他にも理由があるのではと感じていたという。それは、以前から彼女が"共演したくない女優"と言われているという噂があったからだ。2008年、キャサリンはイジー役が評価されエミー賞にノミネートされたが、「ノミネーションされるに値するほどのものを演技で提供することはできなかった」として辞退していた。

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ファンの疑惑を裏付けるかのように、2014年にはクリエイターのションダ・ライムズが、自身が手がける『スキャンダル 託された秘密』を例に挙げ「ハイグルのような状況は生まれないわ」と語り、「たわ言や不快な人たちには我慢ならない。そんなもののために割く時間はないわ」と痛烈に批判していた。

Photo:『アフェア 情事の行方』
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『グッド・ワイフ』
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『リーサル・ウェポン』
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『キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿』
(C) ABC Studios
『シカゴ P.D.』
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『グレイズ・アナトミー』
(C) ABC Studios