長期化したフィリペ・コウチーニョ獲得も、月曜日に晴れて正式発表となったバイエルン・ミュンヘン。今夏の補強における最大の目玉となる27才のブラジル人は、日曜日にメディカルチェックを済ませて無事にレンタル契約が成立。入団会見では、決して重圧に晒されている印象はみせななかったが、「大きな責任を担う、そのことは自分でもわかっている」ともコメント。確かにバイエルンの背番号10という数字からも、その期待値の大きさがはかりしれるというものだ。

 その10番を長年にわたり身につけプレーしてきたのが、昨季限りでバイエルンを退団したアリエン・ロッベンだが、コウチーニョは「サッカー界において大きなリファレンスとなった選手の一人であり、それは僕にとっても言えることだ」と賞賛。なお水曜日にバルセロナにて、ルメニゲ代表とサリハミジッチSDとの話し合いを行なった際に、このユニフォームがすでに示されていたという。

 そして順調に移籍交渉は行われ、そしてコウチーニョはバイエルン入りを決断。そしてサリハミジッチSDが「今日、ロッベンと話し合いをしたよ」と、ルメニゲ代表は説明。本来バイエルンとしては、今シーズンはロッベンとリベリの多大なる功績を讃え、今シーズンは欠番としたい考えをもっていたものの、「ファンに対して、どれほどこの移籍が大きな意味をもつのか。それを示したかったんだ」とルメニゲ氏。ロッベンからは即座にオーケーの返事をもらい、「まったくもって問題はなく」、むしろ「ロッベンからはエールを贈ってもらった」とも明かした。