タロン・エガートンが観客を続編にスカウト!?『ロケットマン』舞台挨拶

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世界的アーティストであるエルトン・ジョンの実話を、彼の珠玉の音楽で綴るミュージック・エンターテイメント映画『ロケットマン』が8月23日(金)より公開となる。それに先駆けたジャパンプレミアが8月15日(木)に都内で行われ、監督のデクスター・フレッチャー(『ボヘミアン・ラプソディ』)、主演のタロン・エガートン(『キングスマン』)が来日。駆けつけた多くのファンを熱狂させた舞台挨拶の模様をお届けしよう。

会場を埋め尽くしたファンたちから大きな歓声で迎えられたタロンとフレッチャー監督は、『キングスマン』を意識したのか、ビシッとしたスーツ姿で登場。今回が4度目の来日だというフレッチャー監督は、「日本では毎回、買い物や食事、素敵な人たちとの出会いを楽しんでいるよ。今回は『ロケットマン』を伴っての来日となるけれど、この作品は素晴らしいミュージカルであり、タロンの演技も見事なんだ。幸せのあまり爆発しちゃいそうな気分だよ!」と、初っ端からハイテンション。

一方のタロンは、2014年の『キングスマン』で一気にブレイクし、その後も数々の話題作に出演してきたものの、来日はこれが初。ついに日本のファンに会えた感想を聞かれて、「温かく迎えてくれて感激しているよ。東京にはずっと前から来たかったんだ。取材続きでホテルからなかなか出られないのは残念だけど、もてなしてもらって、食べ物も美味しい。『ロケットマン』は僕らが楽しみながら作った作品なので、楽しんでもらえれば嬉しいな」と笑顔でコメントした。

日本でも大ヒットしたクイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』の最終監督を務めたフレッチャー監督は、MCから『ロケットマン』がこれまでの作品と比べて特にスペシャルだと思う部分はどこかを問われ、以下のように述べた。

「本作はここ数年のミュージカル作品であまり見られなかったこと、つまり主演俳優が自ら歌っていることが特徴なんだ。皆さんがこれからご覧になる曲はすべてタロンが歌っている。タロンの素晴らしいところは(ここで隣のタロンに「聞いちゃダメだよ」と言い、彼が両耳を指で塞ぐ)素晴らしい俳優というだけでなく、本当に見事な歌唱力を持っていることなんだ。そんな彼を見てもらえることが本当に嬉しいよ。(ここで「もう聞いていいよ」とタロンに合図)彼は撮影現場でも歌ったんだが、その歌声は情熱的で真っすぐで偽りがなく感動的だ。タロンのこと、そしてエルトン・ジョンのことが好きなら、観終わった時にはとても幸せな気分になっていると思うよ」

最後にメッセージを求められた部分では、監督からという順番を間違えて先にタロンが話し始めてしまうという一幕もあったものの、二人とも作品にこめた思いを熱く語った。

フレッチャー監督「映画の作り手である僕らが何よりも達成感を感じるのは、観客の笑顔を見ることなんだ。タロンの歌が、彼の演技が、観客の心に届くだろうと確信しているよ。この作品は暗い面も描いているが、何よりも大事なのは前向きなメッセージ、人生賛歌なんだ。皆さんが観終わった後に笑顔になってくれれば、僕らの仕事は成功したってことになる。ぜひ楽しんでほしいね」

タロン「この『ロケットマン』ではどのシーンでも、たとえ暗い場面の撮影であっても僕らは最高の時間を過ごしていた。心と愛と魂をこめて作った作品なんだよ。だからこそ、世界中で好意的に受け入れられているんだと思う。才能にあふれた人が成功を収めるけれど、困難にも直面する姿を描いた本作が多くの人を惹きつけている理由は、人間のリアルなストーリーだからだ。有名であるかや、どんな問題を抱えているかは関係ない。ぜひそこを楽しんでもらえればと思うよ」

ラスト、観客からサプライズが。劇中でタロンが歌っている「Saturday Night's Alright For Fighting」のサビを観客が歌いながら、ピンクとブルーのサイリウムを振るという、即席のショーが披露された。その模様をフレッチャー監督とともに目を輝かせながら見ていたタロンは、「とても素晴らしいよ。本当にありがとう! すごく美しかった。みんなには『ロケットマン2』にぜひ出演してほしいね」と、ファンに感謝していた。

タロンの歌声が世界中を魔法にかける『ロケットマン』は、8月23日(金)全国ロードショー。
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『ロケットマン』舞台挨拶
『ロケットマン』
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