金曜夜に行われたブンデスリーガ開幕戦、ヘルタ・ベルリン戦では改めて、移籍への希望を改めて明確にしたレナト・サンチェス。その言葉は静かながらも、はっきりと示されたものだった。この試合で、終了間際に投入された同選手は、「腐ってるわけではない」と平静を強調。「ただこの状況は、決して僕にとって良いものではない。2度同じことがつづいているんだ。クラブには改めて、移籍したいという旨は伝えている」と語った。

 ただバイエルンのカール=ハインツ・ルメニゲ代表は、夏に行われた米国ツアーにて「魅力的なオファー」があったことを認めたものの、ニコ・コヴァチ監督が構想に入れていたことから残留する流れに。「今日のように、5分間ではね」と不満を示した22才のポルトガル代表は、「これは僕にとって、決して十分なものではない。それが僕に言える全てだ」と言葉を続けている。


 しかしながらそれに対する答えは、さほど長く待つ必要はなかった。ルメニゲ代表は「たった1・2試合で逃げ出すというのは、いかがなものか」と苦言。「まだチャンスはやってくる。我々は彼の実力へ確信している」とコメント。確かに先日のドイツ杯では先発出場しており、「基本的に先発できない選手の不満は理解できるよ」とルメニゲ氏。「私も、ヘーネス会長も、以前には同じような道を通ってきたんだ」と述べた。

ボアテングは移籍?

 開幕戦の先発メンバーには、ジェローム・ボアテングの姿も見受けられなかった。この日にCBコンビを形成したのは、ズーレとパヴァールであり、そのためボアテングの今後について改めて疑問が浮上している。「移籍市場は9月2日まで開いている。それからどうなっているかみてみよう」とルメニゲ氏は説明。昨季終了時点では移籍候補だったものの、良い準備期間を過ごしており、コヴァチ監督からも水曜には期待感が示されていた。