大坂なおみ、西岡良仁は棄権。ジョコビッチは同大会7度目のベスト4進出

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■「ウェスタン&サザン・オープン」(アメリカ・シンシナティ/8月12〜18日/ハードコート)


現地16日の大会5日目。女子シングルス準々決勝で、第2シードの大坂なおみ(日本/日清食品)が世界22位ソフィア・ケネン(アメリカ)と対戦したが、大坂が途中で棄権。ベスト4進出はならなかった。

この試合第1セットを落とした大坂は、第2セットは奪い返した。しかし、最終第3セットの第2ゲームで、左足に違和感を覚えてゲーム途中ながらトレーナーを呼んだ。左膝のあたりを看てもらい、テーピングをして試合に戻ったが、相手にアドバンテージを奪われるとしのぐことができずにブレークを喫し、ここで棄権の決断をした。


WTA(女子テニス協会)公式サイトによると、大坂は試合後に「私は棄権することが大嫌いなので、トレーナーにプレーを続けてもいいか聞いたんです。私たちは素晴らしい試合をしているとも思っていました」「でも私は棄権することにしました。本当はセットを終わらせたかったです。しかし、それは安全ではないと感じました」と話した。


一方、第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)は世界33位マリア・サカーリ(ギリシャ)にフルセットの逆転で勝利し、ベスト4進出を決めた。世界ランキング2位のバーティ、今大会で決勝に進出した場合は週明けの最新ランキングで大坂を抜いて世界1位に返り咲くこととなる。


また、第3シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)はワイルドカード(主催者推薦枠)で出場の世界153位スベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)にフルセットの末に敗れ、世界65位ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)は、第16シードのマディソン・キーズ(アメリカ)との同郷対決に敗れた。


■「ATP1000 シンシナティ」(アメリカ・シンシナティ/8月11〜18日/ハードコート)


大会6日目。男子シングルスで、今大会予選勝者であり世界77位の西岡良仁(日本/ミキハウス)が第16シードのダビド・ゴファン(ベルギー)との準々決勝前に棄権となった。西岡の棄権理由は食中毒とのことで、「点滴を2リットル入れてもらって少し良くなりました」と自身のTwitterアカウントで明かしている。


今大会で自身初のマスターズ1000ベスト8入りを果たした西岡だったが、準々決勝は残念ながらプレーできずに終わる結果となった。本人はTwitterの投稿で「色んな方が準備をして下さってた中この様な結果で申し訳ないですが、この1週間僕の全ては出し切れたと思います。まだまだ僕は上に行きます」「全米オープンでまた頑張ります」と前を向いている。


今大会上位8シードのなかで、唯一ベスト8以上に勝ち上がった第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)は世界31位ルカ・プイユ(フランス)にストレートで勝利。2年連続優勝を目指すなか、同大会7度目のベスト4へ駒を進めた。


また、第9シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)は予選勝者のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)との同郷対決を制し、ベスト4へ進出。メドベージェフは12日付けのランキングでキャリアハイを更新し、現在世界8位。前週、前々週の大会とも準優勝の安定した成績を挙げており、さらに今大会も含めた出場3大会で勝利した試合はすべてストレート勝ちを収めている。


男子ダブルス準々決勝のフェリシアーノ・ロペス(スペイン)/アンディ・マレー(イギリス)はジェイミー・マレー(イギリス)/ニール・スクプスキー(イギリス)にフルセットの末、逆転され敗れた。ダブルスで対戦することとなったマレー兄弟、今回は兄のジェイミーペアに軍配が上がった。


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【8月16日 主な試合結果】


◆「ウェスタン&サザン・オープン」


女子シングルス準々決勝


〇ソフィア・ケネン(アメリカ)6-4、1-6、2-0(Ret) ●[2]大坂なおみ(日本/日清食品)


〇[1]アシュリー・バーティ(オーストラリア)5-7、6-2、6-0 ●マリア・サカーリ(ギリシャ)


〇[WC]スベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)3-6、7-6(2)、6-3 ●[3]カロリーナ・プリスコバ(チェコ)


〇[16]マディソン・キーズ(アメリカ)6-2、6-3 ●ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)


◆「ATP1000 シンシナティ」


男子シングルス準々決勝


〇[16]ダビド・ゴファン(ベルギー)W/O ●[Q]西岡良仁(日本/ミキハウス)


〇[1]ノバク・ジョコビッチ(セルビア)7-6(2)、6-1 ●ルカ・プイユ(フランス)


〇[9]ダニール・メドベージェフ(ロシア)6-2、6-3 ●[Q]アンドレイ・ルブレフ(ロシア)


〇リシャール・ガスケ(フランス)7-6(2)、3-6、6-2 ●[11]ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)


男子ダブルス準々決勝


〇ジェイミー・マレー(イギリス)/ニール・スクプスキー(イギリス)6(5)-7、7-5、10-4 ●フェリシアーノ・ロペス(スペイン)/アンディ・マレー(イギリス)


(テニスデイリー編集部)


※写真は「ウェスタン&サザン・オープン」での大坂なおみ(左)とケネン(右)
(Photo by Ian Johnson/Icon Sportswire via Getty Images)