メッシ不在のバルセロナ、終盤のアドゥリス弾に沈み新シーズンはまさかの黒星発進…《リーガエスパニョーラ》

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2019-20シーズンのリーガエスパニョーラ開幕節、ビルバオvsバルセロナが16日に行われ、ホームのビルバオが勝利した。

リーグ2連覇中の王者バルセロナが、昨季8位のビルバオをホームに乗り込んだ一戦。ラ・リーガ3連覇を目指すバルセロナは、大事な初戦に向け[4-3-3]の布陣を採用。GKにテア・シュテーゲン、4バックは右からN・セメド、ラングレ、ピケ、ジョルディ・アルバ。アンカーにF・デ・ヨングを置き、インサイドにセルジ・ロベルトとアレーニャ。3トップは右からデンベレ、スアレス、グリーズマンと並べた。右ふくらはぎを負傷したメッシはベンチ外となった。

試合は立ち上がりから積極的にボールを奪いに行くビルバオが、先にチャンスを迎える。7分に相手のバックパスを奪ったイニャキ・ウィリアムズがショートカウンターからミドルシュート。15分にもユーリのロングパスでバルサDFの裏を突いたイニャキ・ウィリアムズがボックス左からゴールに迫ったが、共にシュートはGKテア・シュテーゲンの好セーブに阻まれた。

ボールを保持しながらも崩し切れない時間が続くバルセロナは、31分に最初のチャンスを迎える。ウナイ・ロペスのバックパスを相手ボックス内で拾ったスアレスが反転しながら左足を振り抜いたが、このシュートは左ポストに弾かれた。

たたみ掛けたいバルセロナだったが、直後にアクシデントが発生。さきほどのシュートシーンで右ふくらはぎを痛めたスアレスが交代を要求。37分にラフィーニャがスクランブル投入された。

バルセロナは44分、右サイドでボールを受けたラフィーニャがカットインからミドルシュートでゴールを狙ったが、これはGKウナイ・シモンがわずかに触りクロスバーを直撃した。

ゴールレスで迎えた後半、バルセロナはアレーニャを下げてラキティッチを投入。すると52分、左サイドのデンベレとのパス交換でボックス左深くまで侵入したラフィーニャが左足を振り抜いたが、シュートは相手DFにのブロックに阻まれた。

後半の主導権を握るバルセロナは69分、ボックス左に侵入したセルジ・ロベルトの折り返しからグリーズマンがゴール前に持ち上がるも、これは相手DFがブロック。このこぼれ球を走り込んだラキティッチがダイレクトで狙ったが、シュートは枠の上に外れた。

膠着状態が続く中、ビルバオは88分にイニャキ・ウィリアムズを下げてアドゥリスを投入。すると89分、敵陣でのスローインを受けたラウール・ガルシアがワンタッチで右のスペースへパスを供給すると、右サイドを駆け上がったカパがダイレクトクロス。これをボックス中央のアドゥリスがジャンピングボレーでゴール右に流し込み、ビルバオが試合終了間際に先制した。

結局、これが決勝点となりビルバオが勝利。アドゥリス弾に沈んだバルセロナは、まさかの黒星スタートとなった。