辞任したキャセイパシフィック航空のルパート・ホッグCEO(2017年8月16日撮影、資料写真)。(c)Anthony WALLACE / AFP

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【AFP=時事】(更新)香港を拠点とするキャセイパシフィック航空(Cathay Pacific Airways)は16日、ルパート・ホッグ(Rupert Hogg)最高経営責任者(CEO)が辞任したと発表した。同社は一部従業員が香港での反政府デモを支持したとして、中国政府から厳しい批判を受けていた。

 キャセイの声明には、ホッグ氏が「現況に鑑み、弊社代表として責任を取るため」辞任したと記されている。

 ホッグ氏の後任は、キャセイの主要株主であるスワイヤーグループ(Swire Group)のオーガスタス・タン(Augustus Tang)氏が務めるという。

 また最高顧客・商務責任者のポール・ルー(Paul Loo)氏も同じ理由を挙げて辞意を表明した。

 キャセイの従業員約2万7000人のうち、一部が香港でのデモに参加したり支持を表明したことで、同社はここ2週間にわたって中国政府から圧力を受けていた。

 中国民用航空局(CAAC)はキャセイに対し、当該の従業員らが中国本土行きの便や中国の領空を通過する便に乗務することを禁じるよう求めていた。

 これを受けてキャセイは直ちに影響抑制に動いた。デモに関わった操縦士2人を含む職員4人を解雇。新規制に従うことに合意し、香港政府への支持を強調した。

 2年間続いた赤字の黒字転換に貢献したことで評価を得ていたホッグ氏だが、この一連の対応でも辞任は回避できなかったものとみられる。

 ホッグ氏は「弊社にとり、ここ数週間は苦難の連続だった。社を代表する者として、ルー氏と私が責任を負うのは妥当だ」とコメントした。

【翻訳編集】AFPBB News