「お茶を買ってくるだけだから、いい子にしててね」

そんな理由で、愛犬を車内に置き去りにしたことはないだろうか。ニューヨークでは、厳しい暑さや寒さのなかで取り残されているペットがいた場合、彼らを救助するために、自動車の窓を割って車内に侵入できる権限を拡大する法律を可決した。

これまでは、取り残されたペットを救助するためにたとえ車を壊したとしても、責任を問われない対象は「警察官」だけだった。しかし、新たな法律の可決によって、「消防士」や「救急隊」のメンバーも対応が可能になり、警察官の到着を待たずとも、迅速に車内の生き物たちを助けることができるようになったのである。

多くの人にとってのペットは、大切な家族。家族の命が救えるのなら、愛車の窓ガラスが割られるくらい、きっとかすり傷だ。

たとえ5分だろうと、猛暑のなかではあっという間に車内の温度は上昇する。人間と違って「暑い」と訴えたり、窓を開けたり、皮膚から汗をかいて体温調節ができない生き物たちの立場を想像してみよう。

「言語」というコミュニケーションツールを持たない生き物と向き合う時に必要なもののひとつは「想像力」である。が、まずは「置き去りの状況を作らない」というのも大切なこと。

この法律によって助かる命が、ひとつでも多く、増えますように。

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