年間170万人が利用する東北自動車道の佐野サービスエリアが、きのう15日(2019年8月)は店内の照明が落とされ、商品棚は空っぽ。入り口には「社長の経営方針にはついていけません。これは従業員と取引先のみなさんの総意です。解雇された部長と支配人の復職と、経営陣の退陣を求めます」と貼り紙がされている。

きょう16日も売店やケータリングカーなど一部で営業しているだけだ。

発端は店舗運営会社のケイセイ・フーズに信用不安情報が流れたことだった。商品業者が納入をストップ、売店で品切れが発生するようになっていた。なんとか仕入れを再開しようと現場トップの加藤正樹部長は、業者への支払いなどを社長に相談したが、これが「たてついた」ととられ、加藤さんは解雇されてしまう。

「売るものがないのに営業していても仕方がない」と感じていた従業員たちにとって、加藤さんの解雇は引き金となった。おととい14日から営業を休止した。

経営改善求めた部長を解雇

ケイセイ・フーズの岸敏夫社長は「仕入業者との注文の食い違いがあったが、今まで不払いは1円もございません。(加藤部長の)解雇の理由は考え方の相違。その日のうちに撤回した」と話す。

しかし、加藤さんは「自分だけ戻っても何も変わらない」と納得していない。従業員たちは経営陣の退陣、業務委託先をケイセイ・フーズから他の会社に変更し、従業員が移籍するといったことを模索している。

菊地幸夫(弁護士)「解雇は手続きを踏まないといけない。解雇の撤回は加藤さんに伝わっているのでしょうか。現場が全員で反旗をひるがえすというのはよほどのことなので、ケイセイ・フーズの親会社が経営陣を変えるのが早道でしょうね」

司会の加藤浩次は「加藤さんが経営陣の退陣を求めるというのは、ちょっと前にどこかで聞いたことがある。笑い話はともかく、『雇ってやっている、俺が社長』という考え方が古い」と自虐ネタで笑わせた。

犬山紙子(エッセイスト)「コミュニケーションの齟齬がひどいですよね。そこが解決されない限り戻るのは難しいでしょう」