(写真)14日、ベルリンで、「慰安婦」問題での謝罪と補償、戦時性暴力への反対を訴えた集会。中央に置かれているのは「旅する平和像」(伊藤寿庸撮影)

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 【ベルリン=伊藤寿庸】日本軍「慰安婦」国際メモリアルデーにあたる14日、ベルリンのブランデンブルク門前広場で、慰安婦問題での日本政府による謝罪と補償、すべての戦時性暴力の根絶を求める集会が開かれました。在独韓国人でつくるコリア協議会、在独コリア女性グループ、日本人女性でつくる「ベルリン女の会」などが主催しました。

 韓国の伝統芸能などが披露され、「戦時性暴力・奴隷反対」「安倍首相は歴史的責任を果たせ」といった横断幕、プラカードが掲げられました。アムネスティ・インターナショナルや、イラクで過激組織ISによって性奴隷の犠牲となった少数派ヤジディ教徒の女性なども発言しました。

 この日は、市内のギャラリーで展示中の日本軍「慰安婦」を象徴する「旅する平和像」が運ばれ、韓国KBSテレビが取材するなど、多くの注目を集めました。この像は、ソウルの日本大使館前に設置された少女像と同じ作者が製作し、バスに乗せるパフォーマンスなどに使われてきました。司会者が「平和を求める人は一緒に写真を撮って、SNSでシェアしてほしい」と呼び掛け、訪れた観光客なども応じていました。

 コリア協議会の任多慧(イム・タヘ)さん(28)は、「ソウルの水曜デモが1400回になったことはうれしい半面、1400回やっても日本政府が慰安婦問題で謝罪していない。この問題は日本対韓国の問題ではなく、軍事紛争の下での性暴力の問題であり、女性の権利の問題だ」と語っていました。