(画像:tanamongeau Instagramより)
 今年7月、人気YouTuber同士がラスベガスでの結婚式の様子を有料でライブ配信し、その内容があまりにもひどすぎて炎上。しかも、法的には効果のない形だけの“フェイク挙式”だったことが分かり、アメリカで波紋を呼んでいます。

◆10分だけのライブ配信、売上は3億円超え

 7月28日、ラスベガスで行われた、登録者数1950万人以上を誇る超人気YouTuberのジェイク・ポール(22)と、登録者数480万人のタナ・モジョ(21)の結婚式。

 ジェイクは素行の悪さで有名なお騒がせYouTuberで、兄は日本で大炎上した樹海動画のローガン・ポール。一方、タナは話を盛ることが多く、一部では「嘘つきのプロフェッショナル」と呼ばれることもあるYouTuberです。
 米国版『ビジネス・インサイダー Business Insider』によると、50万ドル(約5000万円)かけて派手に催された結婚式の様子は、Halogen(ハロゲン)というライブストリーミング・アプリで独占生配信されました。

 6万6000人を超えるファンが50ドルずつ支払って観た動画配信の売上は、単純計算で約330万ドル(約3億5000万円)。二人の懐には100万ドル(約1億600万円)の大金が入っただろうと推測されています。

 ところが、このライブ配信があまりにも問題が多くて騒動となっているのです。

 というのも、配信が予定より4時間も遅れてスタートし、約10分という短尺で終わったため。しかも、映像のクオリティがかなり低かったようで、「手ブレがひどい」「すぐにフリーズする」「音が悪すぎ!」と苦情が相次ぎ、大勢の視聴者から「金返せ!」と抗議が殺到しました。

『TMZ』は、Google PlayとAppleでHalogen(ハロゲン)のアプリをダウンロードし、ライブストリーミングを視聴した人々には課金料が返金されていると報じていますが、Google、Appleともに公式な見解は発表していないため、視聴した全ての人が返金対象となったかどうかは明らかになっていません。

◆フェイク結婚式?二人は未だ夫婦じゃない!?

 画質や音質の悪さより騒がれているのは、ジェイクとタナの結婚式が「フェイクだったのではないか?」という疑惑です。

 動画が配信され、二人の結婚がメディアで取り上げられると、目ざといネットあらし軍団が攻撃を開始。「あれはフェイクだ。その証拠に、二人は法的には夫婦になっていない。ジェイク、タナのどちらも(アメリカで結婚するのに必要な)結婚許可証を申請していない。これは事前に取得しなければならない決まりなのに!」とも騒ぎ立てました。

 式の後に行われたレセプションパーティについても、「パーティ中のジェイクはずっと退屈そうだった」という証言もあり、パーティ終了後は二人が別々の方向に帰っていったことも報じられるなど、結婚だけでなく、「そもそも二人が本当に交際しているのかどうかも怪しい」と疑われています。

◆番宣のためのヤラセとの疑いも

 そんな中、8月5日に渦中のタナが、自身のYouTubeチャンネルに結婚式当日の朝に録画した動画を投稿し、その真実を明らかにしました。

 動画は約30分間、メイク中のタナがジェイクへの想いと彼女の結婚感を早口でしゃべりまくるという内容。その中でタナは、噂どおりジェイクとは書類上では婚姻しておらず、いわゆる事実婚状態だと明かし、その理由を語っています。

「急いで結婚するからとか、伝統的な形式でしないからとか、法的に婚姻することを望まないからという理由で、私たちの交際をフェイクと呼ぶ人たちに言いたいわ。仮にあと3回結婚したとしても、私は紙ペラなんかに頼らない。

 お互いを法律で縛ってしまったら、愛が薄れてしまう。私は(書類上の結婚の)必要性を感じない」

 タナ主演のリアリティショー『ノーフィルター:タナ・ターンズ21(原題)』がMTVで現在放映中のため、3カ月前の交際スタートから結婚式までの一連の騒動を「番宣のためのヤラセでは?」とカンぐる人たちもいるようなのですが、この指摘に対しては開き直りともとれる発言をしました。

「リアリティショーのためだけにジェイクと結婚したと非難されているようだけど、なかなか的確な指摘ね。だって誰かが結婚して、タイミングよくその人が出演するリアリティショーが放映されていたら、私だって文句を言いたくなっちゃうもの」

 ただし最後には、二人の愛は本物であることを念押し。結婚式のライブ配信は、自分たちのストーリーを他人に任せることなく、ジョークを交えた自分たちらしいスタイルで語ることができたという意味で、「最良の判断だった」と結論付けました。

 お騒がせYouTuberカップルの事実婚生活、いつまで持つのでしょうか? 

Sources:「Business Insider」「TMZ」

<文/橘エコ>

【橘エコ】
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。